Galaxy Z Fold 4を3ヶ月使ってみた結果

Android

Galaxy Z Fold4に乗り換えてからそろそろ3ヶ月なので、長期使用した感想をまとめたい。乗り換えた最大の理由は折り畳みスマホを体験したかったからなんだけど、ある程度使った結果の感想をまとめていきたい。欠点は多いけどとにかく楽しい。

購入直後に書いた記事はこちら

とにかく使ってて楽しい

結局これ。とにかくGalaxy Z Fold4はガジェット好きの心をくすぐる。男の子はみんな変形が大好きだし、惹かれるのは当たり前。ここまで使ってて楽しくて、しかも新しい体験ができるスマホもスマホの成熟が進んでいる今の時代そうそう無い。

購入してから3ヶ月以上経つけど、いまだに楽しくて意味もなくパカパカしてしまう。しかも閉じた時の「パタン」って感じの締まり具合がまたいい感じで、この意味のない開け閉めを助長する。耐久性を考えたらどう考えても良く無いけど。

新しいガジェットは購入してから慣れるまでが大変なんだけど、Galaxy Z Fold 4は触ってるだけで楽しいから勝手に慣れることができた。やっぱりガジェットは単純な性能や価格だけでなく、感性というか数値で現れない部分も好き嫌いに大きな影響を与えるんだと思う。

動画鑑賞が超捗る

Galaxy Z Fold4の最大の特徴は折りたたみによって小型タブレット級の大画面をポッケに入れて持ち運べること。iPhoneのMaxシリーズでも6.7インチなのにGalaxy Z Fold4は7.6インチもあるし音質も最高。おかげで動画鑑賞は実に捗る。Z Fold4を買ってからは動画鑑賞にiPadを使うことがかなり減ってしまった。タブレットは正直必要なくない?ってぐらい快適なのでYouTubeもアマプラも実に捗る。

大画面による具体例を挙げると、YouTubeだと10分ぐらいの動画を倍速で続けてみていくことが多いのでいちいち全画面表示にするのが面倒臭い。でも普通のスマホだと流石に小窓状態の表示だと小さすぎ。

それに対してGalaxy Z Fold4は全画面表示にしなくても普通のスマホの全画面表示に近いぐらいのサイズだから十分快適。わざわざ全画面にせずひたすら流し見できる。

もちろん漫画も

動画ももちろんだけど漫画も捗る。単純に画面の大きさが通常のスマホを遥かに上回るし、細長い通常スマホと違って正方形に近いアスペクト比のおかげで余白も少ない。

見開き表示にしても十分なサイズ。性能やディスプレイの解像度はこの用途には過剰なぐらい高いし、しかも通常のスマホと同様にポッケに入れて無意識に持ち運べるのがすごい。

ネット上のスマホオタクってどうも画面の大きさよりもコンパクトさを重視したがる気質があるように見えるけど、よく考えてみるとスマホでやることの中で動画鑑賞や漫画、ネットサーフィンの占めるウェイトはかなり大きいわけで、大画面でそれが快適になるのなら良いことじゃ無いかと思う。もちろん画面サイズはコンパクトさとトレードオフになるから限度はあるけど、Galaxy Z Fold4は折り畳みによってその二つの高いレベルでの両立に成功してると思う。

重さは意外に慣れる

あと重さは意外に慣れるもんだった。260グラムとかなり重いけど、閉じた状態なら細いから握りやすいし、開いた状態なら両手で使うことがほとんど(というかサイズ的に片手では使いづらい)だから意外と重いとは思わない。唯一使わないでポッケにしまってる時はその重さは厳しい。ポッケの中に入れると確かな存在感を放ってくる。ゆるいズボンだと重さに負けてズリ落ちそう。

ゲーミングスマホとして

大画面120Hzで高性能ということで、Z Fold 4はゲーム用端末としても有能そう。

ということでいくつかゲームを遊んでみたけど性能は全く問題なし。というかほとんどの場合過剰性能。

そしてこの大画面。しかし迫力がすごい。10インチ以上だと画面が大きすぎて手で持って遊ぶのが厳しいことも多いけど8インチ弱のFold4なら大丈夫。大画面の迫力と操作しやすさを両立できる…と言いたいところだけど問題もある。正方形に近いアスペクト比なせいで横持ちで遊ぶゲームだと横方向の情報が足りなくて絶妙に遊びにくい。

こんな感じで横が十分に見えないせいで視認性が良くない。もう少し長いディスプレイなら完璧だったけど、そうなると閉じた時のディスプレイが縦に長くなりすぎて使いづらくなる。バランスを取るのは難しい。

もちろんそれほどアクション性の高く無いゲームなら、ひたすら大画面のメリットだけを活かすことができる。

カメラも結構綺麗

ハイエンドスマホなだけあってカメラもメイン・広角・3倍望遠の3つ搭載。最近の一般的ハイエンドスマホとは違って1億画素だったりペリスコープレンズを搭載してたりはしないけど、何も考えずに撮って及第点以上の写真をコンスタントに出してくれるという点ではスマホカメラとしては文句なし。

カメラについては以前の記事で詳細にレビューしているのでそちらを参照してほしい。

とりあえず最近の写真をいくつか。

これはタブレットではなくスマホ

ここまで基本的にひたすら褒めてきたけど、ここで一つ夢のないお話も。僕はそうだったし、このスマホに興味を持っている人たちの中にもそこそこ該当者がいると思うんだけど、Galaxy Z Fold1台で、スマホだけでなくiPadのように仕事や創作にパソコンのように使うことができる、1台で全てこなせる万能マシンであることを夢見る人がいると思う。

けどそれは違う。どこまで行ってもGalaxy Z Fold4はスマホ。タブレットではなく、ただ画面がデカイスマホ。Android自体クリエイティブにはiPadほど力を入れてないこともあってアプリも少ないし、7.6インチはそういう用途に使うにはさすがに小さい。

しかも表示モードが通常のスマホと変わらないことが結構ある。

例えばTwitterはこんな感じで大画面を完全に持て余している。一応ブラウザから開けばiPadみたいに大画面を活かして情報量を増やした表示にはなるけどブラウザからだとアプリのような軽快さはない。

率直に言ってマルチタスクも使わない。いくら大画面とは言ってもそれはあくまで普通のスマホと比べて。10インチぐらいのタブレットよりは全然小さいし、1アプリなら十分でも二つ以上のアプリを同時に表示するのはZ Fold4の7.6インチの画面では厳しい。使えなくは無いけどあまり快適ではない。そういう意味では生産するためのデバイスではなく消費するためのデバイスで、普通のスマホと決定的には変わらないと言える。

【最後に】無理に生産しようとしないで使うべき

公式サイトを見てみると、スーツを着込んだビジネスマンが大画面を生かした仕事の生産性向上にZ Foldを使っていたり、イラストレータやフォトグラファーが創作に活用していたりと、とにかくクリエイティブというか、生産性向上に役立つスマホである感じの宣伝がされてる。

確かに25万するんだし、消費するだけでなくそういう生産的なことに役立てたいというのはメーカーだけじゃなくてユーザーも思うのかもしれない。

でもZ Fold4は無理に生産させようとしない方が良いと思う。だってこれはどこまで行っても結局スマホだから。

高いからって無理に意識の高い使い方をする必要はない。変に肩肘を張らず、何かを生産せずにひたすらに他者の生産したものを貪る使い方でもいいじゃないか。まあちょっと意識低いことを言ってみたりもしたけど、高いガジェットでも、いやむしろ高いからこそ普通に接するべきだと思う。あくまで普通より懐の大きなスマホとして扱おう。

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