MacBook Proを使い始めてから4ヶ月、今までマウスは使わずにタッチパッドだけで使い続けてきた。一応マウスは持っているんだけど、有線マウスとレシーバーが必要なタイプの無線マウスしかなくて、フルサイズのUSB端子を持たないMacBook ProではUSB-Cハブを挟まないと使えなかった。
ということでBluetoothのマウスが欲しくなっていたんだけど、どうせ買うなら純正がいいなと思ってアップル純正のワイヤレスマウス「Magic Mouse2」を購入した。
今回はMagic Mouse2をしばらく使ってみての感想記事を書いていく。
Magic Mouse 2の特徴
Magic Mouse2の特徴を簡単にまとめるとこんな感じ
- レシーバー不要のワイヤレスマウス
- USB充電式
- 感圧センサーを利用した多彩なアクションが可能
- かなり薄型
- 公称1ヶ月のバッテリー持ち
- アップル純正
- 8800円
レシーバー不要のワイヤレスマウス
Magic Mouse2はレシーバーが不要のBluetoothマウス。初回の接続だけは有線で繋ぐ必要があるけど、それ以降はマウス本体の電源スイッチを入れるだけで自動的にMacBookとペアリングしてくれる。
USB充電式
マウスは他の無線のパソコン周辺機器と比べて、今でも電池入れ替え式の製品が生き残っているイメージがあるけど、Magic Mouse2はLightningケーブルで給電する充電式。
感圧センサーを利用した多彩なアクションが可能
Magic Mouse2のハード的な最大の特徴は、マウス表面にボタンらしきものがないこと。ではどうやって操作するかといえば、マウス表面の感圧センサー(Multi-Touch)をタップしたりスワイプすることで様々なアクションを行うことができる。
マウスの表面のほとんど全体がクリックできるような構造になっていて、初期状態だと右クリックができない。右クリックに相当するアクションは初期状態だと長い時間のクリックで行える。
設定から右側をクリックすれば右クリックとして認識させることも可能。
かなり薄型
この写真を見ればわかると思うけど、Magic Mouse2は一般的なマウスよりもかなり薄い。薄すぎて通常のマウスのように握るような持ち方をするとかなり使いづらい。
Magic Mouse2は握るというよりもかぶせるような持ち方の方が使いやすいように感じる。
公称1ヶ月のバッテリー持ち
バッテリー持ちは公称で1ヶ月。3日で一日平均2時間使っているけどバッテリーは2%しか減ってないので、たまに使うぐらいなら公称値以上に持つ。もちろん一日中使いっぱなしならもっと早くバッテリーは減っていくはず。
Magic Mouse 2の超スタイリッシュな外見
MacBook Proの時の記事をコピペしたような内容になりそうだけど、Magic Mouse 2のハード的な質感とデザインは本当に凄い。メッチャカッコいい。
一般的なマウスと違って、鏡面仕上げの表面は継ぎ目が全く無くシンプルな形状。表面は尋常じゃないぐらいテカる。
ツルツルで触り心地がよく、何か意味もなく触りたくなってしまう。
側面から見るとキレイなアーチ状で黒い鏡面の表面と、アルミ仕上げの底面のコントラストがまたカッコイイ。
背面にはセンサーと接地面、アップルロゴと、
あの例の端子が。
相変わらずApple製品はハードの作り込みとデザイン性が凄い。8800円はマウスとしてはなかなか高額な部類だけどそれを後悔させないだけの完成度がある。
Magic Mouse 2の良かった点
Multi-Touchジェスチャーが快適
表面をタップ、スワイプしての操作は大きなトラックパッドならともかく、猫の額ぐらいのサイズしか無いMagic Mouse2で快適なのか?心配してたけど問題はなかった。
特に指一本で左右にスワイプでブラウザの進む戻るのジェスチャーと、
指二本で左右スワイプでデスクトップの切り替えができるのが大変便利。
トラックパッドと比べればジェスチャーの数そのものは少ないけど、幸い使用頻度が高いジェスチャーは全部Magic Mouse2でも使えるからそれほど問題はなかった。
マウスとしてもトラックパッドとしても使える?
Magic Mouse2は指一本で上下にスワイプすると上下の移動、左右スワイプは左右の移動にもなる。(ブラウザの戻る進むは端に移動するとできる)つまりMagic Mouse2の表面は小さなトラックパッドとも考えることができる。物理的に動かせばマウスになるし、机においたまま表面をスワイプしておけばトラックパッドとしても使うことができる。
勿論トラックパッドとしての実力は、サイズ的にもジェスチャーの豊富さもMacBook Proの内蔵トラックパッドの方が上だけど、Magic Mouse2はマウスとしても使えることが重要。
例えばブラウジングは細かい動きを必要とせず、特定の動作だけ(戻る、進むなど)を頻繁に使う場合が多い。だからジェスチャーが使えて手の移動量が少ないトラックパッドの方がマウスより操作性が良い。それに対して写真のレタッチとかファイルの移動、表の作成みたいな細かい動きは、トラックパッドよりもマウスの方が圧倒的に操作性が良くなる。
普段は動かさずにトラックパッドのように使いながら、必要に応じてマウスとして使うことのできる柔軟性こそMagic Mouse2の魅力の一つだと思う。
かなり感度が良い
Magic Mouse2はかなりカーソルの移動が滑らかで反応もいい。安いBluetoothマウスでありがちなカーソル移動の遅延、カクつきは1週間では全く無かった。長く使ってセンサー部にホコリや汚れが溜まってくればどうなるかはわからないけど、無線とは思えないぐらい
接続の安定性が非常に高い
純正品なだけのことはあってMagic Mouse2とMacとの接続の安定性は抜群。2週間使って接続が不安定になったり、突然接続が切れるようなことは一度も無かった。この安定性は毎日使うものとしてすごく安心感がある。
クリックの感触がすごく良い
Magic Mouse2はクリックの感触と音が本当に素晴らしい。「カチッカチッ」と明確に押した感じのあるクリック音で、意味もなくクリックしたくなるぐらい心地よい。
家電量販店のAppleのコーナーだとiMacと一緒に置いてあることが多いから、興味のある人は是非試してみて欲しい。
カッコいい
ここまであれこれ良い点を述べているけど、Magic Mouse2を使う最大の理由はなんと言ってもカッコいいから。これに尽きている。
継ぎ目が一切なくシンプルで、鏡面仕上げの美しい表面。デスクにMacと一緒に置いたときの収まりはさすがは純正品としか言いようがない。
これがゲーミングマウスみたいなカラフルな差し色とケーブル、いくつものサイドボタンを備えたゴテゴテしたデザインのマウスならこうは行かない。
ブラックのカラーにしたのもスペースグレイのMacBook Proとの色的な組み合わせが良かったから。
Magic Mouse 2のイマイチな点
一般的なマウスとは違う持ち方が必要になる
その薄さゆえに、Magic Mouse2は一般的なマウスのように握るような持ち方だと厚みが足りずに上手く握ることができない。握るような持ち方だと非常に疲れやすくなってしまう。これの対策としてはマウスを握るというよりは手をかぶせる、いや「乗せる」といったほうがいいのかな?
とにかく通常の厚みのあるマウスとは違う持ち方が必要になる。つまり慣れが必要なマウスとも言える。
充電方法がダサい
多くの人が指摘してることだけど、この充電方法は無い。単純にダサいのもあるけど、何よりも充電中はマウスが使えなくなること、マウス表面が汚れやすく、傷つきやすくなるのが酷い。
Lightning端子
遂に僕のパソコン環境にもLightning端子が来てしまった。もはや世界の誰にも望まれていないと言っても良い誰得端子。幸いMagic Mouse2はバッテリー持ちが良いし、ペアリングも初回以外はケーブルを介さず可能だからこの端子のお世話になる機会は非常に少ないんだけど、USB-Cである方が遥かに便利であることは間違いない。
結構高い
値段はApple公式からだと8800円、Amazonだと10000円する。アップル以外のマウスならたくさんのボタンを自在にカスタマイズできたりするMagic Mouse2以上の多機能なマウスや、
FPSなどの競技性の高いゲームでも活躍できる低遅延・高精度のゲーミングマウスも買うことができる。
勿論これらのマウスと比べてもMagic Mouse2はデザイン性やジェスチャーの使いやすさ、コンパクトさでは優位性があるけど、1万円出すならMagic Mouse2以外にも良いマウスが買えることは頭に入れておいたほうが良いかもしれない。
Magic Mouse2はとにかくクセが強いマウス
Magic Mouse2の評価は本当に迷う。質感とデザインが素晴らしいのは間違いないし、Multi-Touchジェスチャーもすごく便利で快適、接続の安定性も抜群で素晴らしいところはたくさんあるんだけど、それと同じぐらいネガティブな要素もたくさんある。充電方法はダサいしLightningだし、薄すぎるデザインは持ち方にかなり慣れが必要になる。それにマウスとしてはそこそこ高い。
全体的に良い点と悪い点が両極端だけど、どちらも割と使う前にわかるような内容なのが幸いだから、長所短所をセットで受け入れることができる人なら買っても後悔はしないはず。
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