AYANEO AIR Plus & AYN Loki Mini【超低価格ゲーミングUMPC】

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Steam Deckの登場で終戦したかのように見えたゲーミングUMPC界隈。

でもSteam Deckのおかげで競争が促進されたようで、対抗するかのように面白い製品がたくさん出てきた。その中でも価格の安さをウリにしたのが今回紹介するAYANEO AIR PlusとAYN Loki Mini。この2機種は6インチのディスプレイとWindows、ゲーム向けのインターフェースを備えつつ、なんと最安モデルで239ドル(約30300円)というゲーミングUMPCとしては驚異的な低価格を誇る。

でもここまで安いと何かしら落とし穴があるのでは?と感じるのも人として当然の反応だし、この記事を書きながらこの安さは何を犠牲にして実現しているのか?この価格でちゃんと実用的なゲーミングUMPCとして成立しているのか?調査してみたい。

AYANEO AIR PlusとAYN Loki Miniのスペック

まずはこの2機種の判明している限りのスペックをSteam Deckと比較する。

AYANEO AIR PlusAYN Loki MiniSteam Deck
CPUIntel Pentium Gold 8505
Intel Core i3 1215U
AMD Mendocino
Intel Celeron 7300
AMD Mendocino
AMD Zen2(4コア)
GPUIntel UHD Graphics
RDNA2
Intel UHD Graphics
RDNA2
8 RDNA 2CU
メモリ不明8GB16GB
ストレージ不明128GB64〜512GB
画面サイズ6インチ6インチ7インチ
画面解像度1920×10801920×10801280×800
バッテリー持続時間不明不明2〜8時間
重さ不明362グラム669グラム
サイズ不明不明
(薄さは15mmらしい)
117×298×49mm
拡張性microSD×1
USB-C×1
microSD×1
USB-C×1
microSD×1
USB-C×1
価格249ドル〜299ドル239〜260ドル399〜649ドル

ローエンドノートPC向けCPUを搭載

両機種とも低消費電力を重視したCPUを搭載している。特にCeleronとPentiumはタブレットPCなどのファンレス機種にも採用例が多く、消費電力と発熱の小ささには定評がある。その分性能はかなり低くて、Celeronといえばゲームどころかブラウジングや動画視聴でもちょっとモタつくイメージがどうしてもある。

両機種が採用するCPUは低消費電力CPUと言っても最新世代だし、AppleのM1チップのように(流石にそのレベルは酷だが)低消費電力・低発熱とパワーとを高い次元で両立していると信じたい。

もう一つのバリエーションがAMD Mendocinoを採用したモデル。このチップはつい先月発表されたばかりのAMDの新型APUで、比較的廉価な価格帯のノートPCで採用することを想定して開発されたらしい。

Zen 2とRDNA 2を6nmプロセス化――AMDがモバイル向け新APU「Mendocino」を発表 搭載製品は10〜12月に登場
メインストリーム(普及価格帯)ノートPCの性能を底上げすべく、AMDが新しいAPU(GPU統合型CPU)を開発した。CPUコアは若干古い「Zen 2アーキテクチャ」ながらも、プロセスは6nmに微細化され、GPUは最新の「RDNA 2アーキテクチャ」となっていることが特徴だ。

Mendocinoはまだ詳細はわからないけど、AYANEOもAYNもMendocino版はIntel版より価格が高いことを考えると、Intel版より処理能力は高いと思う。多分。

ディスプレイは両方6インチフルHD

ディスプレイは両方とも示し合わせたように6インチのフルHDで同じ。個人的にはSteam DeckのようにフルHD未満に抑えるのが正解だと思う。現在のゲーミングUMPCの実力でフルHDのゲーミングは難しいし、コストダウンと消費電力削減の観点からもディスプレイ解像度は少し落としても良かった気がする。

microSDとUSB-Cも対応

もちろんUSB-Cでの充電ができるし、microSDカードでのストレージの拡張も可能。この辺はSteam DeckやNintendoSwitchと同じ。

詳細なサイズ・重量は不明

現時点で詳細なサイズと重量は両機種ともあまり判明していない。一応AYN Loki Miniは重量が362グラム、薄さが15mmということはわかってるけど、それ以外は不明。

公式の写真を見る限りベゼルはSwitch(初期型)と同じか多少細いぐらいだし、ディスプレイのサイズもSwitchの6.2インチに対して両方とも6インチだから、多分Switchとそう変わらないぐらいだと思う。少なくともSteam Deckよりは遥かに小さいはず。

価格は239ドルから

そして何より凄いのが値段。最安モデルなら239ドル(約30300円)最上位モデルですら299ドル(約38000円)で既存のUMPCはもちろんSteam Deckと比べても圧倒的に安い。ここまで安いと実用性とか関係なしにとりあえず買っても良いかなってなる。ブログのネタになるし、要らなくなればさっさとメルカリで売却すれば金銭的損失も少ないし。

【疑問】このスペックでマトモにゲームできる?

この製品の最大の不安要素は、最新世代とはいえCeleronやPentiumでマトモにゲームできるのか?ということ。ついでに言えばGPUも外部GPUではなくCPU内臓のGPU。大丈夫なの?

とりあえずAYANEOとAYNそれぞれある程度使用が判明しているCPUである、

  • Celeron 7300(AYN下位)
  • Pentium Gold 8505(AYANEO下位)
  • Intel Core i3 1215U(AYANEO中位)

この3つの実力を調査してみた。AMD Mendocinoは詳細不明につき今回は検証しない。

グラフィック性能

ゲームで最も重要なグラフィック性能を見てみる。CPU monkeyというCPUの性能を比較できるサイトで調べたGPUの演算能力がこちら。

https://www.cpu-monkey.com/ja/search
単精度GFLOPS
Celeron 7300(AYN下位)614Gflops
Pentium Gold 8505(AYANEO下位)844Gflops
Core i3 1215U(AYANEO中位)1091Gflops
Apple M1(参考)2610Gflops
Steam Deck(参考)1.6Tflops(約1600Gflops)
NintendoSwitch(参考)0.5Tflops(約500Gflops)

一番下のCeleron 7300でもギリギリSwitchは上回るらしいことが判明。でも多少Switchを上回る程度では最新の3Dゲームは最低設定でもだいぶ厳しい気がする。Steam DeckはPS4(1.84Tflops)にも肉薄するぐらいのグラフィック性能があるし、解像度を抑えれば最新ゲームもそこそこ行けるように見える。

こうして並べるとAppleのM1チップはやっぱり凄い。PS4以上のグラフィック性能を機種によってはファンレスで発揮できるのだから、MacやiPadであれだけ騒がれたのも納得。

【予想】2Dゲーム・軽めの3Dゲームならイケる?大作ゲームは厳しそう

3つのCPUはSwitchに毛が生えたぐらい〜PS4の半分強ぐらいの性能だった。最適化が難しいPCゲームだし、大作ゲームは最低設定でも厳しいというのが現時点での予想。もちろんインディーズゲームのような2Dもしくは比較的軽い3Dゲームならそれなりに動く可能性は高いけど。そういう意味で今回の2機種の比較相手は、Steam DeckよりもNintendoSwitchが適切かもしれない。

でも正直この程度の実力なら純粋なゲーム機としてはSwitchで十分な気がする。Windowsが動くということに魅力を感じるかが判断の分かれ目かも。

両方とも今年年末から順次出荷予定

そんなAYANEO AIR PlusとAYN Loki MiniはIntel版は今年の年末から、AMD版は来年初めに販売開始とのこと。まだ結構長いから続報も追っていきたい。

AYANEOの公式サイト

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