Nintendo Switchの新型を妄想してみる

ガジェット

実は今日3月3日はNintendo Switchの発売からジャスト6年になる。途中で有機ELモデルに乗り換えたけど、発売した2017年から一貫してテレビ台に鎮座し続けるベテランである。けれど6年目ともなるとそろそろ次世代機の話が聞こえてきても良いはず。けれどまだ全く出てこない、なら自分で予想してみれば良いじゃない、ということでこの記事を書く。

あらかじめ断っておくけどこれは一個人の妄想でしか無いです。一応それっぽい理屈は捻り出してはいるけど、僕は全くゲーム業界とは無関係な人間なので全く願望混じりの予想でしか無いです。ということで予想が外れたとしても責めないで生温かい目で見守る程度にしてください。…と予防線を張ってから始める。

1.コンセプトは?

Switchの一番重要なコンセプトである、「据え置きと携帯の二つの役割を兼ねられるハイブリッドなゲーム機」というところは間違いなく踏襲されると思う。任天堂はSwitchの前のWiiUと3DSの世代で、携帯機と据え置き機に開発のリソースが分散されたせいで、特にWiiUが深刻なソフト不足に陥って不振に終わる結果になっている。携帯機は捨てたくない、けど携帯機に注力すると世界的な主流である据え置き機に手が回らない、これを解決するためのSwitchのコンセプトだった。

今はあの頃よりもさらにゲームの開発が大変になっていることを考慮すれば、次の世代でまたゲーム機を2種類出して個々のハードがソフト不足に陥るような事態は避けるはず。

もちろんそれ以外の部分、例えば体感ゲーム路線やジョイコンなど、より細かい部分のコンセプトは変化がある可能性があるけど、据え置き機と携帯機二つの役割を兼ねるゲーム機ではあり続けると思う。

2.性能はどのくらい?

性能はどれぐらいだろうか、任天堂は良くも悪くもゲーム機の性能を大々的にアピールしないし、他社とそういった面で張り合うことも少ないけど、それでも発表前の性能への期待値は高くなりがち。

次世代ニンテンドースイッチはNVIDIA「Tegra 239」搭載、フラッグシップスマホ並の超高性能に | Buzzap!

例えばこの記事によれば、Switch次世代機はNVIDIAの次世代チップ「Tegra239」を搭載すると噂されている。曰く現行で使われているTegra X1と比べてグラフィック性能が約10倍になるのだという。もし10倍アップがマジとなると、

現行SwitchのGPU演算能力が0.5Tflopsだから、約10倍となるとおおよそ5Tflopsの演算能力になる。PS4(1.84Tflops)の2倍以上、PS5(10.3Tflops)と比べても大体半分ぐらいの性能ということになる。これだけの性能があればPS4世代は当然として、PS5向けのゲームの移植も十分に射程圏内になるし、フルHDも正直厳しかった現行Switchから大きな躍進になる…なら嬉しいんだけど、正直この記事の内容はかなり疑っている。確かに最近のハイエンドスマホ向けチップだと5TflopsとまではいかなくてもPS4を遥かに上回るパワーを持っている場合はある。けれどそれはあくまで10万どころか20万ちかいハイエンドスマホ向けのものであり、高く見積もっても数万円の家庭用ゲーム機に乗せて採算の成り立つ製品には思えない。ましてそれほどスペックを追求しない任天堂のやり方も考慮すれば、少なくともSwitch次世代機が今年か来年ぐらいに出る場合は、5Tflopsなんて携帯機としては桁違いの性能を有することはないと思う。

スタート価格が約6万でSwitchよりも遥かに高いSteam Deckでも演算能力は1.6TflopsでPS4よりちょっと下ぐらいだし、多分6万よりは安いであろうSwitch次世代機が5Tflopsなんてないと思う。もちろん近いうちには出なくて、2〜3年後あるいはそれ以降ともなればこのレベルの性能を有する可能性はあるけど。

予想としては、PS3よりちょっと上ぐらいの性能だったのがSwitchであることを考慮すれば、次世代機では程度の差はあれ総合的な処理能力ではPS4を上回るだろう、ということぐらいか。

3.現行機との互換性は?

後方互換性はどうだろう。任天堂は比較的成功したハードはその次世代機に互換させる傾向がある(例:DS→3DS、Wii→WiiUなどに対し、不振だったWiiUの互換はSwitchに実装されなかった)ので、次世代機もSwitchとの互換性を有することは期待できると思う。Switch発表時にチップを提供したNVIDIAは、長い付き合いをしたいと(単なるリップサービスかもしれないが)言ってたし、次世代機も現行と同じNVIDIAのチップを搭載する可能性は高いと思う。そしてそうなれば後方互換は比較的容易の実現可能だと思う。

PS4→PS4 Proのように、前方互換性を維持しながらプラスアルファの体験ができるハーフ次世代機という選択肢もあるけど、それを出すのはもう遅いようにも感じる。すでに6年経ってるし、ハーフ次世代機がすぐに旧世代に転落しないようにそこからさらに数年引っ張る必要があることを考えたら、その数年の間に通常Switchの性能面での陳腐化は限界に達する危険性がある。

つまり僕の予想では次世代機が出れば互換性を持つ可能性が高いと思う。

4.値段はどれくらい?

僕は多分上がると思っている。ここ最近の物価高などもあるけど、既に出ている有機EL版が37980円になっていることも考えれば少なくとも現行の29800円よりは高くなると思う。

その他求めること・願望

ここまでおおまかに予想という名の妄想をしてきたけど、ここからは実現確率は低いけど個人的にそうなってくれれば嬉しいみたいな願望を列挙していきたい。

ジョイコンの改善

ジョイコンというよりはスティックの耐久性を改善してほしい。それほど酷使するようなゲームはやってないはずなんだけど、それでも2回ほどジョイコンを買い替える必要に迫られた。このジョイコンの耐久性の低さは他の方々もよく問題点として挙げている。一応かつての携帯ゲーム機と比べればコントローラの死が本体の死に直結しないだけマシだけど、それにしたってプロコンやPSコンと比べて耐久性が見劣りするのは否めない。

LTE対応

仮に実装したら凄く嬉しい。simカードを挿して単体でデータ通信ができるようになったら便利だし、Switchのコンセプトにもあっていると思う。ゲーム機にスマホのような単体でのネット接続機能を搭載する試みは10年前にVitaがチャレンジして盛大に失敗したけど、今はあの頃と比べてLTEの通信速度は格段に上がっているし、料金も格安SIMなら月額3桁の値段で利用できる。

もちろん実現確率は限りなく低いけど、もし実現されたら拍手を送りたい。

ドックの改善

Switchの純正ドックは意外に問題点や不満点が多い。詳しくはこの記事に書いてあるんだけど、けっこう高い割にはあまり柔軟な運用ができない。

この記事で紹介した社外品ドックのようにより排熱性やコンパクトさ、柔軟性を備えた新しいドックを開発してほしい。なんならこの社外品ドック丸パクリでも良い。

VRも頑張って

あとVRにもうちょっと力を入れて欲しい。ダンボールじゃなくてもう少し本格的なやつ。PSVR(旧世代)は学生時代に友達の家で使ったことあるし、アレには間違いなくゲームの未来の一つになる。もちろん今はまだ値段的にも敷居的にもビジュアル的にも普段ゲームやらない人には自信を持って勧めることは無理だけど、10年後にどうなっているかはわからない。Switchはジョイコンを着脱すればタブレットに近い形状になるし、外付けの周辺機器があればPSVRよりもかなり安価にしっかりとしたVRゲームを提供できるポテンシャルがある。今世代では任天堂はVRに関してはあまり力を入れてないように感じたけど、次世代では任天堂ならではのVRを活かした楽しいゲームを送り出して欲しい。

ここまで言いたい放題言ってきたけど、まだ公式からは何も発表はない。最初に書いたように発売から6年も経つし、今までのパターンからすればそろそろ次世代機の話が聞こえてきても良い頃だと思うんだけど。次世代機が発表されたらこの記事の答え合わせもやりたいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました