以前お届けした外観のレビューに続いて、今回は実際にゲームを遊んでみた感想をお届けしたい。周辺機器やPCモードも少し試しているけど、それらはまた今度。今回でSteam Deckには一区切りつけたいと思う。
Steam Deckのスペック
まずはSteam Deckのスペックがこちら。
Steam Deck | |
CPU | AMD Zen2(4コア) |
GPU | RDNA 2CU |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 64〜512GB |
画面サイズ | 7インチ |
画面解像度 | 1280×800 |
バッテリー持続時間 | 2〜8時間 |
重さ | 669グラム |
サイズ | 117×298×49mm |
拡張性 | microSD×1 USB-C×1 |
価格 | 59800〜99800円 |
Steam Deckで遊べるゲーム
Steam Deckで遊べるゲームはどれぐらいか。Steamで販売されているゲーム全て…とは残念ながらならない。Steam DeckはSteam OSというLinuxベースのOSを搭載していて、このOSにネイティブで対応したゲームはそのまま動かし、そうで無いゲームはエミュレーターを介して動かしている。
全てのゲームが動くわけでは無いから、ホーム画面からゲームタイトルのメニューを開くと、Steam Deckへの対応状況が記載されている。
Steam Deckへの対応状況は4つに分けられている。
- Steam Deckに完全対応している「Deckに最適」
- 一応動くけど何らかの問題がある「プレイ可能」
- Steam Deckでは遊べない事が確定している「プレイ不可」
- まだ公式が検証できてない「不明」
この対応状況の判断基準は、
- Steam Deckのコントローラーで全ての機能にアクセスできる
- Steam Deckの性能でデフォルトのグラフィック設定を快適に動かせる
- Steam Deckのディスプレイで文字やアイコンなどをちゃんと視認できる
これらの条件を全て満たせば「Deckに最適」となり、1つ以上不足がある場合は「プレイ可能」、そもそも動かない場合は「プレイ不可」になる。
実際にゲームを遊んでみた結果
今回遊んでみた、動かしてみたゲームは、
- エースコンバット7(Deckに最適)
- モンハンライズ(プレイ可能)
- シティーズスカイライン(プレイ可能)
- マインスイーパーテトリス(不明)
この4つ。Steam Deckへの対応状況は括弧に記載の通り。
まずは昔据え置き機(PS4)でプレイしたことのあるエースコンバット7。これがまた凄い。記憶にあるPS4版と何ら遜色ない、どころか画面が小さいおかげでPS4より精細にすら見えてしまう。PCゲームと身構える必要はなくて、デフォルトのコントローラーで普通に動かせる。当たり前のことだけどこれ大事。
ただしバッテリーの消耗はえげつない。フレームレートを30fpsに抑えても2時間ちょっとぐらいしか遊べない。PS4並の映像体験を携帯機で実現しようとしてる以上はしょうがない。
次にモンハンライズ。こちらはオリジナルのSwitch版を遊んでいない。けどSteamセールで安かったので、Steam Deckのテストを兼ねて購入。
こちらはエースコンバットほど負荷が重くないのか、5時間程度はバッテリーが持続する。
お気に入りのシティーズスカイラインも一応プレイ可能と言うことで試してみた。
けどこれはダメだった。まずコントローラーでの操作に最適化されてない。トラックパッドとボタンにキーボードを無理やり当てはめただけ。対応状況を確認した時点でわかっていたんだけどこれが想像以上にストレス。
しかもフリーズも多発。これは無理。シティーズスカイラインをSteam Deckで快適に遊べれば捗るんだけど…今後の改善に期待。
最後にマインスイーパーテトリス。「不明」表記だったのでどうなるのか試してみたけど、ボタンの反応がおかしいし画面表示も乱れるしでとてもゲームにならない。とりあえず起動できるだけで遊ぶことはできない感じだった。「不明」のゲームでもちゃんと遊べるものは結構あるっぽいけど、今回のゲームは合わなかった模様。
Steam Deckはちゃんとゲーム機
ここまで行くつかのゲームを遊んできたけど、Steam Deckの良いところってちゃんと「ゲーム機」であることだと思う。スリープするとすぐにゲームを中断できたり、そこからすぐに再開できたり、ホーム画面からすぐにゲームにアクセスできたり、特に設定を行うことなくすぐにコントローラーでゲームができたり、家庭用ゲーム機では当たり前にできるけどパソコンではできないことがSteam Deckはちゃんとできるのが素晴らしい。
ファンの騒音がやばかったり、バッテリー持ちが悪かったりと欠点もたくさんあるけど、パソコンゲームの入り口としてすごくオススメしたい製品だった。
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