PlayStation5 購入レポート 前編【可能性の塊】

ガジェット

ついに来た次世代機PS5。

2週間ぐらい遊んだので、この辺で購入レポートを書いていきたい。

PS5の特徴

PS5の主な特徴はこの通り。

  • PS4の5倍以上のグラフィック性能
  • 超高速SSDによる読み込みと起動の速さ
  • レイトレーシング対応
  • PS4とのほぼ完全な後方互換性あり
  • ハプティックフィードバック
  • アダプティブトリガー
  • コントローラーがUSB-C充電に
  • 3Dオーディオ対応

順番に解説していく。

PS4の5倍以上のグラフィック性能

PS5にはPS4と同じAMD製の統合型CPUとGPUが搭載されているけど、勿論PS4と比べて遥かに処理能力は増加している。

具体的にはグラフィックの描写に直結するGPUの演算能力で10.3Tflops。PS4は通常版で1.84Tflops、Pro版で4.2Tflopsだから、順に通常版の5.6倍、Pro版の2.45倍のグラフィック性能向上を果たしている。

ちなみにPS4は当時の旧世代機では性能的に難しかったフルHDでの描写を恒常的にできること、ProはフルHDよりは高い解像度からアップコンバートされた擬似4Kを売りにしていた。

PS5はPS4の5.6倍のグラフィック性能があるから、雑に考えればフルHDの4倍の解像度が必要な完全な4Kにも余裕で対応できるだろうし、さらにそこからPS4Proの擬似4Kのようなアップコンバートされた擬似8Kにもある程度対応可能な可能性がある。8Kディスプレイはないから自分には特に8Kの恩恵は無いけど。

いずれにしてもPS5世代では、今までよりも4K解像度でのゲーミングが当たり前のことになるのは間違いないことだと思う。

超高速SSDによる読み込みと起動の速さ

グラフィックと違って、高性能なディスプレイを持たなくても恩恵があるのがこの超高速SSD。

前世代機のPS4では、HDDをストレージとして利用していたけど、HDDはディスクを物理的に回してデータを読み込む構造だから、ディスクの外側と内側でデータの読み込み速度が異なる、ディスクを回してデータを探す必要があるためその分SSDよりも読み込み速度が遅いなどの問題があった。

PS4時代はSSDは死ぬほど高価で4万そこそこのゲーム機に採用するのは困難だったけど、6年の間にだいぶ価格は小慣れてきて、現実的に搭載可能なコストになった。しかもただのSSDではなく、カスタム化したメモリコントローラーを内蔵することで、毎秒5.5GBものデータ転送速度を実現している。

この速度がどれぐらい凄いかって、PS4に標準搭載されているHDDが毎秒100MBぐらいだから、約55倍の速度向上を実現している。しかもPS4の毎秒100MBは、HDDの中で最も高速なディスクの外周部のスピードであり、あくまで理論上の最速値。実際には外周より遅い内周部にもデータが散らばっていることがほとんどだし、HDDの場合はディスクを回してあちこちに散らばったデータを探し回る必要もある(機械的に動作する部分が無いSSDではその必要はない)から、実際のスピードは毎秒100MBよりもかなり低下してしまう。

つまりPS5のストレージ速度は、PS4と比べて最大限少なく見積もっても55倍の高速化を実現しているということになる。

ソニーの中の人曰く、ここまでストレージの速度が高速になれば、メインメモリの利用効率も向上するらしい。例えば広大でシームレスなマップを用意するオープンワールドゲームなら、ストレージの中に書き込んであるマップのデータを順次メモリに移して読み込んでいく。

直接ストレージから読み込まないのは、ストレージはメモリに比べて遥かに読み込み速度が遅いため、実際のゲームのテンポ、キャラクターの移動速度にマップの読み込みが追いつけなくなってしまう可能性があるから。つまりマップの読み込み速度より速くキャラクターやゲームの画面が動いてしまうことで、マップがうまく描写されずにポリゴンが中途半端な状態で表示されたりしてしまうんだ。

これを防ぐために、PS4世代まではストレージよりも読み込み速度が速いメインメモリに一部のマップデータを移して順次読み込んでいたんだけど、そうするとゲーム自体の為に使えるメモリが実際よりも少なくなってしまい、ゲームそのものの作り込みに制約が生まれてしまう。

これがPS5のSSDなら、ストレージの読み込み速度が圧倒的に速くなったことで、メインメモリにストックしておくデータは最小限で良くなり、カタログスペック以上に実際に使えるメモリの容量が大きくできるということになった。

参考:https://www.4gamer.net/games/990/G999027/20200319173/

レイトレーシング対応

PS5はリアルタイムレイトレーシングにも対応している。

レイトレーシング - Wikipedia

このWikipediaの記事だとすごく難しそうだけど、簡単に言えば水面とかガラスとかの映り込みみたいな光の反射、微妙な陰影を今までよりもリアルに表現できる技術のこと。

実は映画とかテレビのように、シーンやアングルがあらかじめ決まっているようなコンテンツでは結構前から採用されてきた技術なんだけど、ゲームのようにプレイヤーの操作に応じてキャラやシーンが変化し続けるものに対しては、その動きに対する影や映り込みの変化をリアルタイムで反映し続ける(つまり演算し続ける)必要があり、相当なマシンパワーが必要になってしまう。

とにかくキャラクターやカメラの動きに応じて光の反射や影を今までよりリアルにでき、ゲームの臨場感がより深まることが期待できる。

PS4とのほぼ完全な後方互換性あり

PS5にはPS4のほぼ全てのゲームをディスク版・ダウンロード版でそのままプレイできる後方互換性が備わっている。しかもPS5のパワーを活かして、ロード時間の短縮やフレームレートの安定化などより快適にプレイすることができる。

PS Plusに加入すればセーブデータをクラウドにアップロードできるけど、PS5ならPS4時代のセーブデータをクラウド経由で引き継いでプレイすることも可能。

ただし、僕が購入したデジタルエディションはディスクドライブがないからパッケージ版のPS4ゲームは遊べない。ダウンロード版なら購入履歴は残るから、ダウンロードし直してプレイ可能。

ハプティックフィードバック

4KやSSDと並ぶPS5の目玉がコントローラーの刷新。DualSenceコントローラーは今までより曲面を帯びた形状になり、グリップの部分に滑り止めがついたことで握りやすくなった。

マイクが内蔵されてヘッドセットなしでボイスチャットができるようにもなり、ボタンの押し心地も良くも悪くも柔らかかった先代から、かなりクリック感が強くなったように感じる。

でもそんなことより大きい革新が、ハプティックフィードバックと次に紹介するアダプティブトリガー。まずハプティックフィードバックだけど、SwitchのHD振動を体験したことがある人ならわかるかもだけど、HD振動をさらに強化した感じの、すごく動きや強弱の細かい振動。振動というよりもはや触覚表現と呼んで良いかもしれない。

Switch以前の振動はあくまで振動するか・しないかで、ON/OFFの制御だけ、強弱のコントロールはできないものがほとんど。一部振動に強弱のあるものもあったけど、それでも良くて数段階程度の強さの変化で、ゲームの臨場感を向上させるというほどではなかった。

それに比べてDualSenceのハプティックフィードバックは強さも、動きも、繊細さも全てにおいて1段階以上アップしている。

例えば本体に内蔵されてる「ASTRO’s PLAYROOM」では、キャラの歩行時には常に歩いている場所の材質に応じた表現がある。草むらの中なら草をかき分けているような抵抗、水面なら波を掻き分けるような感触、氷なら滑っているような感触と、歩行している場面なら常に何らかのフィードバックがあった。

このゲームのハプティックフィードバックで一番すごかったのは雨が降っている時の表現。キャラが傘を差しながら移動するんだけど、その時雨粒がビニール傘に勢いよく反響しているかのような粒感のある振動がきた。本当に大雨の中で傘を差しながら歩いている感覚があってマジで凄い。

アダプティブトリガー

もう一つのコントローラーの進化がこのアダプティブトリガー。要はトリガーボタンの重さがゲームのシチュエーションに応じて変化する機能。

この機能がOFFなときは、トリガーを押すと「フニャフニャ」と柔らかく、最後に「カチッ」と一番奥に突き当たって終わる感じだけど、

対応しているタイトルならこれがゲームのシチュエーションに応じて変わる。例えば弓を弾くときは奥まで押せば押すほどトリガーの抵抗が重くなる。大ジャンプするときは、途中まで今までと変わらない感触だったのが急に重たくなり、自転車のギアが急に重くなったように力を込めて押す必要が出るようになる。

この微妙な抵抗の変化が、振動と合わせてゲームへの没入感を高めてくれる。まあ手が疲れるのは間違いないけど。

コントローラーがUSB-C充電に

DualSenceコントローラーは、密かに充電端子が先代のマイクロUSBからUSB-Cになった。この辺りは時代の流れに合わせた順当なアップグレード。

3Dオーディオ対応

最後に、対応するヘッドホンを使うことで3Dオーディオという従来よりも立体感のある、周囲の環境をリアルに再現された音響を楽しむこともできる。

ヘッドホンをつけて据え置きゲーム機を遊ぶというのが自分は未経験だけど、これは結構興味ある。

PS5の曲線的な外見

PS5の外観デザインは前世代機PS4の直線的なものとはかなり異なっている。全体的に曲面を多用したデザインで、近未来的というか、少し昔の人が考えた未来のAV機器って感じのデザインに感じる。ダサいと感じる人もいるかもしれないけど、個人的にはあり。

斜めから見るとこんな感じ。ウネウネしたデザイン。

正面から。だいぶデカイ。

この襟みたいなところから吸気して、

背面から排気している。

横置き時。ロゴの向きを考えると、多分縦置きが前提のデザインだと思う。

前面にはUSB-CとフルサイズUSB、

背面には他にも拡張端子がある。USBが二つと有線LAN、HDMI端子。

白いカバーを取り外すとこんな感じ。一回り以上小さく見える。

もう少し拡大。本体の半分近くを占める大きなファンが見える。

このネジを外すと、

拡張用のSSDスロットが出現。対応するSSDをここに装着すれば、ストレージの拡張が可能。これ以外にも背面などのUSBケーブルを介して、外付けのHDD/SSDを使うことでのストレージ拡張もできる。ただしその場合はデータを保管できるだけで、ゲームを外部ストレージから直接起動することはできない。(内部ストレージに移してから起動する必要がある)

この穴に掃除機のホースを突っ込むと、内部に溜まったホコリを吸い出すことが可能。最低限のメンテナンスはユーザー自身の手でも可能なように配慮されている。

PS4と大きさ比較。PS5はかなり縦にボリュームがある。

PS4が少し黄色っぽい白に感じるのは5年も使ったことによる経年変化だろうか?それとも元々こんな色だったんだろうか?

Nintendo Switchと共に。偶然色が被った。

スリープ時はここがオレンジ色に、電源ON時は白く光る。

テレビ台に設置。Switchも同じ色合いのお陰で意外と浮かない。

DualSenceコントローラー。本体と同じカラーリング。

外側の白いカバーは交換可能。公式から既にいくつかのカラバリがある。

全体的に未来的・・・な感じだけど、そうとも言い切れない感じの何とも言えないデザイン。うまく言い表せないけど、2000年ぐらいの人間が妄想した2020年の未来の家電って感じ?レトロフューチャーってことだろうか。

続きは後編で

このPS5購入レポート、本当ならこの1回で完結させるつもりだったんだけど、実際に書いてみると予想以上に書くことが多くて、1回に収めるとかなり冗長な記事になってしまいそうになった。

というわけで今回は前編として、PS5の特徴と外観についてまでの話で終わり。実際に遊んでみての感想は後編として後日お届けします。

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