NintendoSwitchのドックって意外に問題点が多い。サイズが大きいし、放熱性も良くないし、何よりも縦置き前提で横置きをあまり考慮していないのが個人的なネック。そんな中Amazonタイムセールを物色していたら、WindTourとかいう謎のメーカーが純正ドックの問題点をほとんど解決したドックを販売していた。
このWindTourというメーカー(ブランド名)、調べても旅行代理店のサイトしか出てこないことを考えるとおそらくノーブランド品、無名の中華業者の製品に販売側で適当に名前をつけて売っているだけだと思う。
商品の紹介ページを見ても風属性エフェクト、中華感溢れるフォント、自動翻訳としか思えない変な日本語、商品の特徴をひたすら羅列した無駄に長い商品名と地雷商品感満載。
こんな商品だけど、セールに引っかかってたので他の生活必需品とセットで買ったら(ポイント還元率を上げるため)、意外なほどに便利。かなりの大当たり商品だったので、この記事で紹介しておきたい。
純正ドックの問題点
そもそも任天堂純正のSwitchドックの問題点とは一体なんだろう。人によって色々意見はあると思うけど、僕はこの4つだと思っている。
- サイズが大きい
- 横置きをあまり考慮していない
- 放熱性が良くない
- 結構高い
サイズが大きい
まずサイズが大きい。ドックの役目は充電スタンド兼ポートの拡張、つまりUSBハブみたいなものであって、ドック自体に追加のCPU・GPUとか、冷却機構とかが備わっているわけではない。その割にSwitch本体を包み込むぐらいのサイズなのは内容の割に大き過ぎる。
横置きをあまり考慮していない
個人的に一番大きな問題点がこれ。
純正ドックは上からSwitchを差し込むような形状になっている。底面にType-C端子があって、差し込むと充電とテレビへの出力が行える。けど純正ドックは本体を完全に包み込むような形状になっているため、縦置きにするとドック上部にある程度のスペース的な余裕を取らないとSwitch本体を差し込むことができない。
僕のテレビ台はSwitch本体とドック単体では十分なスペースがあるけど、ドックからSwitchを取り外せるほどのスペース的な余裕はない。
苦肉の策としてドックを横置きして、横方向にSwitchを差し込むことで何とか取り外しを自由にできるようにしていたけど、やっぱりこれだと見栄えが良くないし、縦置きと違って底面に滑り止めがないから取り外しの時にドックが動き回って安定しない。縦置きしか前提にしていないためにこういう場面で微妙に使いにくさを感じてしまう。
ちなみにテレビ台の上に置いてしまうとテレビの表示を微妙に遮ってしまう。というわけで何とか台の下、PS5とかと同じ段に置きたいのだ。
放熱性が良くない
本体を包み込むような形状のため、純正ドックは放熱性もあまり高くない。気密性が高い上にドック自体には冷却機構は備わっていないので、どうしても熱が篭りやすい。僕の個体はそんなことにはなっていないけど、ネット上では特に夏場になると熱暴走したみたいな話がチラホラ聞かれる。
結構高い
最後に意外と値段が高い。繰り返しになるけどドック自体には充電スタンドとポートの拡張、つまりUSBハブのような機能しかない。ということを考えると希望小売価格9878円は高くないだろうか。
もちろんドックだけじゃなくて、HDMIケーブルと充電器もセットになっている点は考える必要はある。それにほとんどの人は単品で買うことはないだろうから(壊れた時の買い替えとか、リビングと寝室の2つのテレビで使いたい時ぐらいかな?)マトモな商売として成立させるためにはある程度値段を上げざるを得ないんだろうけど、それにしたってただのUSBハブに1万円はちょっとね・・・動的な冷却ファンとかで放熱性があるんならギリ妥当だとは思うんだけど・・・
WindTour Switchドックの外見
今回の主役、WindTourのSwitchドックの外見がこれ。
純正品と比べると本当に小さい。
本体のどこを探し回ってもメーカーのロゴのようなものは無い。それどころか箱にすらメーカーの記載なし。この辺はAmazonノーブランド品あるある。
と思いきやこんなところに型番のようなものが。
正面には特に何も無し。正面の端子にSwitchを差し込む。
左側面にはUSB端子と通気口。
右側面も同じ配置。
背面には電源接続用のUSB-CとUSB端子、HDMI端子。端子の種類と数は純正品と同じ。
テレビ台に設置するとこんな感じ。
純正品を上回るところ
この謎社外品が純正品を上回るところ、それは信頼性以外のほとんど全部といっていいんだけど、具体的には5つ。
とにかく小さい
まず圧倒的にサイズが小さい。
純正品と比べるとその小ささが良くわかる。しかも純正と違って本体を覆い隠さないから、この限られたスペースでも何ら不便なくSwitchを抜き差しできる。
純正品よりも放熱性が高い
純正よりもオープンな形状に加えて、スタンドの左右側面と底面に通気口を搭載しているため、純正ドックよりも熱が篭りにくい構造になっている。動的な冷却ファンとかがあるわけではないからあくまで気休めぐらいの効果だとは思うけど、長時間プレイしても少し安心できる。
画面を傷付けにくい
純正品は本体を抜き差しするときに画面とドックが擦れ合ってしまって画面に傷がつくリスクがあった。この3000円はSwitch本体を覆わないから抜き差しで画面を傷つける心配がない。地味に素晴らしい点だと思う。
スタンドとしても使える
Switch本体を挿しても本体の画面が隠れない性質上、このドックはテレビに映さないで普通のスタンドとしても使うことができる。スタンドとして利用する時には4段階の角度調整をすることもできる。
有機ELモデルだと本体自体に無段階の角度調節機能があるからそこまで有難い機能とは言い難いけど、通常モデルやLiteを使っている人なら便利な機能かと。
安い(3000円)
そしてこれだけ純正品を上回る特徴を備えつつ。値段は2999円、純正品と比べれば3分の1未満という驚きの安さ。純正品の置き換えはもちろん、メイン以外のテレビ、モニターに映したい時の2台目需要としてもこの製品はオススメできる。純正ドックを買う金でこの謎社外品とゲームソフトを1本買うことが出来る。
耐久性・信頼性はやっぱり不安
ここまで褒めちぎってきたけど、やっぱりノーブランド品、謎業者の製品ということもあって耐久性や信頼性は不安しかない。今はまだ1ヶ月も使ってないから何ともないけど、半年、1年と使っていくとどうなるのかはわからない。まあ半年ぐらいで壊れても3000円だし許す。純正品の3分の1以下なんだから。
3000円なら全然アリ
信頼性・耐久性はちょっと怪しいけど、3000円という価格の前では些細な問題でしかない。純正ドックに不満を持っている人への対案としても、2台目需要としてもオススメできる。謎中華製品はたまに当たりを引くとすごく嬉しい。
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