iPadのキーボードカバーといえばMagic Keyboard。一応Smart Keyboardもあるけど、Magic Keyboardにはトラックパッドもあるし、打鍵感も一般的なノートパソコン並みに良好。それにiPadが浮いている特徴的なデザインととにかく関心をひく。
んだけどこのMagic Keyboardは高い。とても高い。特に去年に円安の影響で値上がりしたことで12.9インチ用に至っては53800円もする。
無印iPad(前モデル)よりも高いんだからその値付けのヤバさがよくわかる。
ということで購入時に買ったSmart Keyboardを使い続けていたんだけど、Amazonタイムセールを探索していたら良さげな製品を見つけてしまった。
GOOJODOQという読み方すらよくわからないメーカーから純正品そっくりなMagic Keyboardもどきが発売されていた。しかもセールに引っかかっていたおかげで通常16800円のところ13440円で買うことができた。しかも今のところ使用感もかなり良好なので、純正Magic Keyboardを諦めている人への代替品としてオススメしたい。
GOOJODOQとは
この読み方もよくわからないメーカ?いやブランド名?(グージョドッグと読むらしい)なんだけど、ググってもどんな会社かは判明しなかった一方で、このMagic Keyboardだけでなく、ApplePencilの代替品やペン先、キーボードカバーなんかも作っていて、ちゃんとAmazonにはメーカーとしてのストアも存在している。
けれど繰り返すようにググってもどこに本拠を置くどんな企業なのか、メーカー公式サイトらしきものも見つからなかった。ただのノーブランド品にそれっぽい名前つけて売ってるだけのよくある激安商品にしては、出している商品も多いしメーカ公式のストアがあるのはおかしいからノーブランド品の仮名なんてことないと思うんだけど、とりあえずGOOJODOQについて知ってる人いたら教えて下さい。
使っていてよかったこと
- 外見がMagic Keyboardそっくり
- 打鍵感は意外に良好
- トラックパッドもちゃんと使える
- 接続の安定性もかなり高い
- どの純正キーボードよりも安い
外見がMagic Keyboardそっくり
その外見はMagic Keyboardにそっくり。遠目から見ればかなりのマニアでも気づくのは難しいと思う。数少ない違いはリンゴマークがないこととキーボードの形状が違うこと(純正は通常の日本語配列か英語配列、GOOJODOQは英語配列の形状で日本語配列)ぐらい。
iPadが宙に浮く形状やトラックパッドつきキーボードなど外見も機能もかなり近い。
打鍵感は意外に良好
打鍵感は思ってたよりずっと良好だった。キー部分の底面はかなり硬くて、安いキーボードカバーだとよくあるたわみとかも全然ない。キー自体はちょっと沈み込みが深くて、結構押している感はある。
ちなみにバックライトもある。
トラックパッドもちゃんと使える
実は以前にもこういうトラックパッドつきiPad用キーボードを試したことがある。そっちはMagic Keyboard風ではなくて独立したタイプだったんだけど、キーボードはまあともかくトラックパッドが全然ダメ。全然動かない、ピクピクするだけ、スクロールもできない。まるで使い物にならずにすぐ手放すハメになってしまった。実際GOOJODOQ以前にもiPad用トラックパッドつきキーボードは幾つか出てレビュー記事や動画もみたんだけど、そのほとんどは純正と比べると我慢できないレベルで質が悪いというのが彼らの評価だった。
僕もハズレを引いてしまったことでその認識だったんだけど、GOOJODOQのトラックパッドは使える、普通に快適に使える。というかまるで使い物にならないゴミを経験したせいで普通に使えるだけでも感動してしまった。
ちゃんと指の動きに合わせてカーソルが動いてくれるし、スクロールも滑らかにできてジェスチャーもちゃんと使える。なんでこんな当たり前に感動しなきゃならないんだ、て気もするけど、これ以前の純正以外のトラックパッドはこの当たり前ができていなかった。
普通って偉大なことなんだなとこの製品を使って感じた次第。
接続の安定性もかなり高い
GOOJODOQのキーボードは純正のSmart ConnectorではなくてBluetooth接続なんだけど、その安定性はかなりのもの。一週間大体毎日、時にはそこそこ混雑するカフェなどで使ったりもしたけど、一度も接続が途切れることはなかった。
どの純正キーボードよりも安い
値段は前述したとおり定価は16800円。Amazonセール中は13000円台まで下がることもある模様。定価だとしても純正の3分の1以下。セールを狙えばもっと安い。それどころかトラックパッドがないSmart Keyboardよりもかなり安いので、もうそれだけでも純正の代わりに使う理由はある。
イマイチだったところ
- 重い
- トラックパッドが小さい
- キーの配列が少し特殊
- Bluetooth接続
重い
まず大きいのがこれ。12.9インチiPad Proは単体で600グラム以上あるんだけど、このGOOJODOQのキーボードは970グラムもある。つまり合計で1.6キロぐらいの重さになるので、そこそこ重い14インチノートぐらいの重さになってしまう。ノートパソコンで良いでしょってツッコミが最も入りやすい12.9インチiPad Pro+ Magic Keyboardの組み合わせだけど、確かに軽さとコンパクトさというアドバンテージは消えてしまう。
純正よりも重い理由としてはバッテリーを内蔵していることがあると思う。
トラックパッドが小さい
あとせっかくのトラックパッドだけどサイズは小さめ。感度や精度は良いからジェスチャーとかも問題なく使えはするんだけど、指を3本4本使ってやるジェスチャーは結構手狭だった。
キーボードの最上段にはスクショとか音量調節とかができるショートカットキーがあるんだけど、正直この列を廃止してその分タッチパッドを大きくして欲しかった。
キーの配列が少し特殊
キーボードの配列は一応日本語配列なんだけど、通常の日本語配列じゃなくて英語配列のキー形状のまま日本語配列にしてある。特にEnterキーが小さいくて細長いのにはなかなか慣れない。上の「」をEnterと間違えて押してしまうことがたまにある。もちろんこの辺は慣れの問題でもあるしもっと使えば気にならなくなるのかもしれない。
Bluetooth接続
Bluetooth接続だから純正ほどシンプルには使えない。ペアリングも充電もいらない純正と違ってそれらはちゃんと行う必要がある。バッテリー持ち自体は良好だし、ペアリングも初回以外は不要であとは電源を入れれば接続できるけど、純正のように何も考えず意識せずに使えるわけじゃないのはちょっとだけ不便。
このType-C端子から充電、その左のスイッチが電源。
安価な代替品として良い
純正と比べると痒いところには手が届かなそうなところはあるけど、純正の3分の1の値段を考えればどれも些細でしかない。純正のMagic Keyboardを高すぎて諦めていた人たちには自信を持ってオススメしたい。地味に大きな収穫だった。
続編はこちら。
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