ケンジントン TB450【トラックボール初体験】

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実は以前からエルゴノミクスマウスとトラックボールに憧れていた。あの通常のマウスとまるで異なる異質な見た目に憧れる。それにずっとマウスを使っていると発生する腕と肩の痛みも軽減できるらしい。試したい。ちょうどAmazonのポイント還元セールで還元率を上げるためにトラックボールマウスを購入したので使用感をレビューする。

エルゴノミクスマウスとは

そもそもエルゴノミクスマウスとはなんだろう。一般的なマウスはこんな感じで平坦な形状。操作してる時には常にこんな感じで、

マウスの上面に手を置いて掴む必要がある。つまり腕を内側に捻り続ける必要があるんだけど、これが腕はもちろん肩に対して悪影響がある。というわけで通常のマウスよりも自然な状態の腕で負担をかけずに操作することができるエルゴノミクスマウスが存在するというわけ。

どう違うかは見た目の通り。一般的なマウスと違って傾きがあるから腕を捻らずに持つことができ、捻らないことで腕や肩への負担が減って痛みも軽減可能というわけ。

というわけで手頃な価格でそれなりに信頼できそうなメーカーの製品を探していたら行き着いたのがケンジントンTB450だった。

トラックボールマウスの使用感

ケンジントンTB450は実は人生初のトラックボールマウス。数日使ってみた感想だけど、やっぱりマウスの精度は通常のマウスには劣る。普段タッチパッドも使う人間なのでトラックボールの操作はすぐに慣れることができたんだけど、やっぱり腕全体を使える通常のマウスに親指だけで操作性で上回るのは無理。同じことはタッチパッドにも言えるけど。

でも、通常のマウスほどの精度が普通に使っている分に必要かと言われるとぶっちゃけそんなことないと思う。ブラウジングやSNSや事務作業、簡単な写真編集ぐらいなら変わらなくない?という感覚だった。

それ以上に自然な姿勢で利用できる、本体を動かさないから省スペース、腕の捩れが減るというトラックボールマウスのメリットの方が大きいように感じる。精度が低いと言っても10年前の安いノートパソコンのタッチパッドみたいに全く使い物にならないレベルでは全然ないし、写真の編集もTB450で特に問題なくできた。少なくとも僕の使い方では不便に感じることはなかった。

もちろんFPSとか競技性の高いゲームをトラックボールマウスでやるのは無謀だけど、精度命なことをしない限りはトラックボールマウスは通常のマウスよりも良くない?と感じた。

ケンジントンTB450の見た目

ケンジントンTB450は普通のマウスからの乗り換え組をメインに開発されたらしく、見た目は良くも悪くも普通のマウスに近い。

ケンジントンの他のマウスと比べるとデザインには個性は少なめ。

それでも45°の傾斜がついた形状や、

それを活かした曲面的なデザインは悪くない。

背面には電源とDPI切り替え、トラックボール取り出しボタンがある。単三電池一本で駆動する。

左右ボタンとホイールに加えて左クリックの近くに二つのカスタムボタンを搭載している。

このボタンはデフォルトだと進む・戻るに割り当てられているけど、専用ソフト「KensingtonWorks」でカスタマイズも可能。二つのカスタムボタンはもちろん他のボタンもカスタムできるし、アプリごとに異なる設定を適用することもできる。

ホイールの下には接続切り替えのボタンがある。レシーバー一つとBluetooth二つ、合計3つのデバイスと繋げてボタンひとつで接続先を切り替えることができる。ただこのボタンはそんなに多用するとは思えないし、ここをもう一つのカスタムボタンにして接続切り替えは裏側で良かったと思う。内部構造にあまり余裕がないんだろうか。

KensingtonWorksではポインターやスクロールの速度や感度調整、ショートカットキーを押したままの状態で通常と違う速度を割り当てたりもできる。

かなり細かく設定できる専用アプリが存在するのは流石に大手メーカーの製品って感じる。

Kensingtonカスタマイゼーションツール
KensingtonWorks™は、Kensington🄬トラックボール、マウスやプレゼンターを自分仕様にカスタマイズできるソフトウェアです。

【弱点】デカい

メリットの裏返しなんだけど、ケンジントンTB450はデカい。エルゴノミクスデザインで持ちやすいし重量があるからがたつくことなく安定する分デカくて重い。

通常マウスと比べるとその大きさが良くわかる。しかも曲線的な形状だからバッグの中に入れると大変に嵩張る。一応僕の場合はTB450は完全に自宅専用で使うつもりで、外ではノートパソコン内蔵のタッチパッドを使うつもりで割り切っているから問題ないんだけど、外出先でも使いたい人はどう持ち運ぶかを考える必要はある。

ゲーマー以外にはおすすめ

トラックボールマウスは見た目も使い勝手も癖が強い。普通のマウスよりも明らかに割高だけど精度は劣るし、しかもデカいから置き場所にも困る。トラックボールマウスがハマる人はパソコンでゲームはやらないけど長時間パソコンを使う人だと思う。ゲーム、特にフレーム単位の精度が求められるものにトラックボールマウスを使うのは普通に狂気。逆にゲーマー以外のヘビーユーザーはトラックボールマウスの省スペースと持ちやすさと疲れにくさのメリットだけを享受できるのでお勧めしたい。

とりあえずトラックボールに手を出してみたい人は入門編としてケンジントンTB450を選ぶのはアリだと思う。1万円以下で買える貴重なトラックボールマウスの一つだし。

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