マクロ撮影をしたい。ブログ写真用にスマホやタブレット、パソコンの撮影をすることが多くて、ガジェットの細かいパーツを撮りたくなっていた。X-A5に付属でついてきたレンズは悪くはないんだけど接写に弱い。ガジェットの細かなディテールを描写するためにもっと接写に強いレンズが欲しくなってしまった。
でもマクロ撮影用のレンズは一本の値段がやたらと高くて手が動かない。もう少しお手軽な手段が欲しい。
そんな中で接写リングに出会えたから、一眼でのマクロ撮影を考えている人にレンズ以外の手段として紹介したい。
マクロレンズは高い
マクロレンズは名前の通りにマクロ撮影を行うことができるレンズなんだけど、少し調べた限りやたらと値段が高い。
例えば、X-A5で使用することができるXマウントに対応したマクロレンズはAmazonで7万円近くもする。これでも安いぐらいで
こちらはおよそ13万円。今月貰ったばかりの夏のボーナスの3分の1がレンズ1本で蒸発してしまう。
まだ初心者だし、レンズ1本に10万円以上も出す気分になれない。
接写リングを発見
お手軽にマクロ撮影できる手段は無いかとネットを彷徨っていたら、接写リングに出会った。
このチューブみたいなリング2つで4000円だったんだけど、13万円のマクロレンズを見た後だと接写リングだけでなく、あらゆるカメラ関係の周辺機器が安く感じられた。即ポチだった。
接写リングの原理
接写リングはカメラ本体とレンズの間に装着して、レンズ単体の最短撮影距離からレンズの光学系を更に繰り出した状態にすることで最短撮影距離を短縮することができる。
長さのある接写リングほど、より被写体に近づいて撮影することができるようになる。
接写リングの使い方
使い方はかんたん。カメラとレンズの間に接写リングを噛ませるだけ。
接写リングは長さの異なるものが2種類セットで片方だけを使ったり、両方装着することで焦点距離を調整することができる。今回購入したVILTROXの接写リングは、10mmと16mmの2種類で、片方だけの使用と両方の併用で焦点距離を3段階で調整することができる。
個人的には10mmだけを使うのが一番丁度良い接写ができて使いやすく感じた。
作例
今までのレンズ単体だとこのぐらいしか寄れなかったのが、
こんなに寄れるようになる。凄い。
ガジェットの撮影でもこんなに迫力のある写真が取れる。
ガジェット以外の作例として、花も撮影してみた。
花の写真も接写リング無しだとこれぐらいが限界だったので、
随分と迫力がある写真が取れるようになった。
問題点
使ってみて分かった問題点もいくつか紹介。
重心が遠くなる
接写リングを噛まさない状態だとこんな感じなのが、
接写リングを2つ噛ませた状態だとここまでレンズ部分が長くなる。
レンズ部分が長くなると、重心が遠くなって結構重くなってしまう。X-A5はもともと軽い部類に入るカメラだからそれほど辛くはないけど、望遠レンズみたいな長さのあるレンズを使うときにはこれと似たような感覚になるのかもしれない。
将来的にズーム性能の高いレンズも購入したいと思っているので、望遠レンズの使用感を疑似体験できたのは悪いことではないかも。
接写以外には使えない
接写リングをつけてしまうと本当に近くのもの以外にはピントが合わなくなる。つまり接写リングはマクロ撮影以外に使うことはできないし、マクロ撮影以外には役に立たない。
取り外しが意外に面倒
接写しかできないから普通の撮影をするときには取り外す必要があるんだけど、これが意外に手間。まずはレンズを外して、それから接写リングをカメラ本体から取り外し、もう一度レンズをカメラ本体に取り付ける必要がある。
家の中ではともかく、外での撮影でこれは面倒くさい。マクロレンズの値段にはその辺りの利便性も少し含まれているのかもしれないね。
頻繁な付け替えは面倒だけど、手頃な値段でマクロの世界を見ることができるのは嬉しいし、いい買い物だったと思う。いつかは本格的なマクロレンズを購入したいとは思っているけど、その前段階の入門編としての接写リングは意外とアリだった。
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