いや君何回折りたたみスマホ買う買う詐欺してんのさって話なんだけど、何かどうしても欲しくなる時期と新しい折りたたみスマホの登場時期が合わない。そんなわけでなかなか手を出せずにいた折りたたみスマホなんだけど、ついにGoogle謹製の折りたたみスマホが発売されたのでこの機会に真剣に検討するつもり。というわけで後悔しないために本当に妥当な買い物なのか考えるいつものヤツをやる。
Pixel Foldのスペック
Pixel Foldの詳細なスペックは下記。参考としてGalaxy Z Fold 4と比較する。
Pixel Foldの特徴
Pixel Foldの特徴をざっと挙げるとこんな感じ
- 折りたたみ式(折りたたみ時5.8インチ、展開時7.6インチ)
- 高性能(TensorG2)
- 高画質カメラ(標準・広角・望遠+最高峰のソフトウェア補正)
- 大容量バッテリー
- 重い(283グラム)
- 無線充電対応
- 指紋、顔認証両対応
- SIMフリー?
- デザインはダサい
- 253000円
今まで折りたたみスマホは国内ではほぼGalaxyの独占だったけど、ついに対抗できそうなスマホが出てきた。これは注目したい。
折りたたみ式(折りたたみ時5.8インチ、展開時7.6インチ)
Pixel Foldは折りたたみ時には5.8インチと近年ではコンパクトな部類の通常スマホとして使うことができ、展開すると7.6インチのディスプレイを備えた小型のタブレットのように使うことができる。Galaxy Z Fold 4と比べると展開時のディスプレイサイズは同じっぽいのにカバーディスプレイが小さいように見えるけど実はそうでもなかったりする。
Z Fold 4のカバーディスプレイは23:9でかなり縦長なんだけど、Pixel Foldは17.4:9とより幅広になっている。その結果内部のメインディスプレイもZ Fold 4が縦に長いのに対してPixel Foldは展開すると横長のディスプレイになる。
横方向に広いから縦方向の情報量が少ない代わりに動画視聴や電子書籍の表示領域は広くなることが期待できると思う。ただそのせいで閉じたときの横幅はGalaxy Z Fold 4よりも10mm以上広くて、片手での持ちやすさは劣ると考えられる。
高性能(TensorG2)
Pixel Foldだけでなく最近のPixelシリーズは、Google独自のSoCである「Tensor」シリーズを搭載している。単純な性能も普通のハイエンドスマホ水準に備えているようだけど、特に機械学習によるAI機能に強みがある。具体的には、
- 音声認識や翻訳性能の向上
- カメラの画像処理クオリティの向上
- セキュリティの強化
などが期待できるらしい。初代のTensorは動作が不安定だったりベンチマークほどの性能が出せなかったりとちょっと荒削りだったようだけど、第2世代のG2では安定してきているっぽい。
高画質カメラ(標準・広角・望遠+最高峰のソフトウェア補正)
Pixel Foldは標準・広角・望遠の3つのカメラを備えている。それに加えてPixelシリーズはソフトウェア補正には定評があるし、カメラ性能にはかなり期待できそう。
大容量バッテリー
Pixel FoldはライバルであるGalaxy Z Fold 4と比べるとバッテリー容量がかなり多い。Fold 4の4400mAhに対して1割弱多い4800mAhのバッテリーを搭載している。折りたたみスマホは変形機構によって内部スペースが制約されやすいし、通常のスマホより大画面だからバッテリー持ちの良くない機種が多いけど、Pixel Foldのバッテリーにはそれなりに期待できるかも。
重い(283グラム)
大容量バッテリーとのトレードオフだけど、Pixel Foldはかなり重い。283グラムでコンパクトな通常スマホの2倍近くある。ズボンに入れると重力に逆らえずにズボンがずり落ちそう。
無線充電対応
Pixel Foldは無線充電にも対応している。無線充電は結構便利ではあるんだけど正直必須というほどでもない、というのが個人的な感想。もちろんあって困るものではないからいい事である。スマホ本体から別のスマホや周辺機器に無線充電できる逆無線充電には対応しない。
指紋、顔認証両対応
Pixel Foldは電源ボタン兼用の指紋認証センサーと、インカメラを用いた顔認証の両方に対応している。コロナがおちついて少しずつ脱マスクが進行しているから以前ほど顔認証だけでも困る機会は減っているけど、それでも両方対応は素晴らしい。
SIMフリー
Googleストアから発売されるPixel FoldはSIMフリー版のようで、SIMフリースマホにも折りたたみスマホの選択肢が出てきたのは素晴らしい。Galaxy Z Fold 4は現時点ではドコモとauのキャリア版しか選択肢がないからここは大きなアドバンテージ。ところでGalaxyの商品力とブランド力ならSIMフリースマホの世界でも大きな存在感を出せるはずなんだけど、長年世話になったキャリアを今更裏切るわけにもいかないだろうし、SIMフリーに消極的なのは仕方ないのかも。
デザインはダサい
デザインは人それぞれ好き嫌いあると思うけど、Pixel Foldのデザインはあまり好きでない。というかはっきりと嫌いと言える。最近のPixelのamong USとかサイクロップス先輩のようなカメラ周りのデザインは一体何なのだろうか。25万も出すんだし外観のデザインはもっと所有する満足感があるようなものにしてほしかった。買うとしたらカメラ周りがあまり目立たない黒にすると思う。
253000円
そんなPixel Foldのお値段は253000円。ヤバい、折りたたみスマホの値段は常軌を逸してる。25万ってある人にとっては1ヶ月の給料だし、結構いい感じの海外旅行にも行ける、安い中古の軽自動車なら多分買える。何かスマホの値段って2極化が進行していると思う。5年ぐらい前までは10万弱ぐらいのハイエンドをみんな使ってたように感じるけど、最近は5~6万以下の低価格と20万の通常のハイエンドや折りたたみスマホにはっきりと2極化しているような。
Pixel Foldは6月20日予約開始、7月中旬発売
Pixel FoldのGoogleストア版は6月20日に予約を開始し、7月中旬頃に発売される。ストアで買えば次回以降にGoogleストアで使えるクレジット52000円と、Google Oneの6ヶ月分無料利用、Youtube Premium3ヶ月分の無料利用が特典でついてくる。いやその分安くして、とは思うけど、端末購入を機会に自社のサービスを使わせてそのまま囲い込み、とメーカー視点で考えれば気持ちもわかる。
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