先月発表されたXiaomiの折りたたみスマホ、Mi MiX Fold。つい2ヶ月前にMi11を新しくメインスマホにしたばかりなのに、このMi MiX Foldがあまりにも魅力的すぎて買ってしまいそう。財布がやばい。
この記事ではMi MiX Foldの魅力・凄さを説明しながら、一度踏みとどまって冷静に判断するために敢えて悪いところも探してみることにする。
ポケットに入る8インチタブレット
そういえば8インチのタブレットって、結構選択肢が少ないのに昔から一部で根強い支持がある。その理由は片手で持つことができるサイズなのにスマホよりもずっと画面が大きいこと。10インチクラスのタブレットになると、重さ的にもサイズ的にも片手だけで本体を持つことが少しきついのに比べて、8インチタブレットは重さが300グラム以下の物がほとんどなので片手だけでも操作することができる。
でも10インチクラスと比べてクリエイティブな作業とかには使いづらい、つまりスマホとそれほどできることが変わらないので僕は今まであまり8インチタブレットに魅力を感じていなかった。でもそれはスマホとは別のガジェットだからの話。
メインのスマホが8インチタブレットの画面サイズを手に入れられるならスマホとの差別化も何も関係ない。画面が大きいスマホでしかなくてもそもそもスマホなんだから。
縦長の外側ディスプレイ
折りたたみスマホはどうしても折り曲がる側のディスプレイが注目されがちだけど、外側のディスプレイも6.52インチで縦3:横1の超縦長ディスプレイで結構興味深い。縦に長いからTwitterとかWebサイトの情報量が非常に多くなるのを期待できる。しかも細長い形状のおかげで片手でも持ちやすくなる。
こっちをメインと考えても良いかもしれない。
デスクトップモードを搭載
一般的なスマホより遥かにでかい画面を活かすために、Mi Mix Foldには「デスクトップモード」も搭載されている。AndroidアプリをWindowsのようにマルチウィンドウで表示できる機能で、実用性があるかどうか微妙だけど面白そう。
リキッドレンズ技術
Mi Mix Foldには1億800万画素の標準カメラに1300万画素の広角カメラ、それに加えて800万画素のリキッドレンズが搭載されている。
リキッドレンズ技術とは、特殊な液体を入れた袋をモーターで駆動してレンズの代わりをさせるというもの。この技術を使えばレンズそのものの形を変えることができるので、一つのカメラに複数の役割をもたせることができる。
Mi MiXxFoldの場合はリキッドレンズでマクロカメラと望遠カメラを兼務することができる。画面の折りたたみにデスクトップモードといいリキッドレンズといい新技術と新機能の見本市みたいでヤバい。
クアッドスピーカーと大画面でエンタメに最適?
スピーカーもMi11と同じハーマン・カードンのチューニングがされていて、しかもクアッドスピーカー。大画面にふさわしいサウンドを期待できるはず。しかもこれがポケットに入れられるのだから凄い。
スペックも最高峰
基本性能もCPUがSnapdragon888、メモリは12GBからと2021年のフラッグシップスマホとしてしっかりと抑えている。ストレージも256GB~512GBで余裕たっぷり。値段的にもメインのスマホとしてガンガン使い倒す人が多いと思うのでこの基本性能の高さは嬉しい。
Mi Mix Foldの不満なところ
ここまで挙げた特徴だけで十分魅力的だし、実際Mi MiX Foldが欲しすぎるんだけど、今分かっている範囲で問題点も考えてみる。
無線充電非対応
Mi Mix Foldは充電は有線だけで、最近積極的に使っている無線充電に対応していない。無線充電はMi11で使ってその便利さを味わってしまったのでそれが使えないのは残念。
一応有線では67Wの急速充電に対応しているけど、最近のスマホ業界の充電速度を競う風潮はちょっとユーザーを置いてきぼりにしている感じがする。普通に寝てる間に充電すればいいだけ。
メイン画面のリフレッシュレートが60Hz止まり
Mi Mix Foldはメイン画面はリフレッシュレート60Hz止まりでサブ画面だけが90Hz。頑張ってメイン画面も90Hz以上のリフレッシュレートにしてほしかった。これもMi11で120Hzのヌルヌル表示に慣れてしまった状態ではちらつきや残像感が気になる可能性が否定しきれない。
300g超えでスマホとしては重すぎる
Mi Mix Foldの重さは公称317グラム。今使っているMi11で196グラムなので比べると100グラム以上も重い。
iPhoneSEは148グラムだからそれと比べれば2倍以上。流石にここまで重いと、普通のスマホと同じようにポケットに入れて持ち運ぶことが難しいのではないかと予感している。しかも2つの画面があるという折りたたみスマホの性質上、画面由来の消費電力は通常のスマホより大きい可能性がある。つまり重いのにその分だけバッテリーが持ってくれるなんて可能性も低い。
値段が高すぎ(16万円)
そもそも一番安いモデルで16万円からという値段が最大の弱点。多分同じ値段でパソコンでも買ったほうが幸せになれる。
でもスマホと8インチタブレットを1台でまかなえると考えれば、そこまで高い買い物というわけではではないのかもしれない。iPadMiniは5万円からだからそれと10万クラスのハイエンドスマホを一緒に買うと15万円。1台2役と考えればなんとか許せるかも。他の折りたたみスマホは軒並み20万円とか超えてくるんだから。
グローバル版の発売が不明
中華スマホにはグローバル版とCN版の2種類が存在する。グローバル版とはその名の通り中国以外の国で流通するバージョンで、最初からGooglePlayストアを入れることができる。それに対しCN版は中国国内で流通するバージョンで、GooglePlayストアを入れることができない。
一応裏技を使えばCN版でもGooglePlayストアのインストールは可能らしいけど、面倒だし何より裏技だからいつ使えなくなるかわからない。
Mi Mix Foldは現時点では中国国内での発売しかアナウンスされておらず、グローバル版が発売されるのかは未だに不明。魅力的でぜひ使ってみたいスマホではあるけど、グローバル版が出るまでは様子見したい。
グローバル版が出たら買ってしまいそう
ここまでいくつかの問題点を挙げてみたけど、やっぱり欲しいものは欲しい。というかこの記事を書いてる途中で購入する前提で問題点を探しているんじゃないかと思ったので多分買ってしまうだろうと思う。
でもグローバル版じゃないとGooglePlayストアを入れることが難しいようなので、グローバル版が出るかどうかが判明するまでは様子見する。もしグローバル版が出ることが確定して、値段もそれほど上がらなかったらほぼ間違いなく買ってしまう。
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