以前の記事でMi11を購入したと報告したんだけど、
予定より早く2月下旬に届いたので、性能やカメラ、独自の機能まで詳細にレビューしていきたいと思う。
Mi11の購入価格は7.8万円
今回購入したMi11はAliexpressで購入したもので、支払総額はクーポンを使ったことで78000円ぐらい。この値段を高いと取るか安いと取るかは人によると思うけど、当たり前のように10万円を超えてくる他のハイエンドスマホと比べればかなりお買い得。
Mi11の特徴
詳細なレビューの前に簡単に特徴を確認
- スマホ最強の処理能力(iPhone12も含めて)
- トリプルカメラ(標準・広角・マクロ)
- 6.81インチ有機ELディスプレイ
- 3200×1440の解像度
- 顔認証&画面内指紋認証
- デュアルSIM
- ツインアプリ
- 4600mAhバッテリー
- 無線充電対応
- 8万円
流石にXiaomiのフラッグシップモデルなだけのことはあり、2021年の最強の処理能力と、日本のローカルな機能であるおサイフケータイ以外のすべての付加価値を網羅している。
Mi11のスペック
Mi11の詳細なスペックがこちら
Mi11 | Mi Note 10 | |
ディスプレイ | 6.81インチ(有機EL) | 6.47インチ(有機EL) |
解像度 | 3200×1440 | 2340×1080 |
CPU | Snapdragon888 | Snapdragon730G |
メモリ | 8/12GB | 6/8GB |
ストレージ | 128/256GB | 128/256GB |
バッテリー | 4600mAh | 5260mAh |
防水 | ? | なし |
生体認証 | 指紋・顔 | 指紋・顔 |
重量 | 196グラム | 208グラム |
サイズ | 163.4×76.4×8.06 | 157.8×74.2×9.67 |
Snapdragon888と8GBメモリ
Mi11は史上初のSnapdragon888搭載スマホで、現存するスマホの中で最も処理能力が高い。メモリは8GBと12GBから選べる。個人的にAndroidスマホはメモリ6GBあれば十分だと思っていて、それ以上はメモリがあっても恩恵を感じることは少ないから8GBのモデルにした。
Antutu68万点
Mi11のAntutuベンチマークのスコアは686281点
26万点のMiNote10には40万点以上の差をつけて圧勝で、730000点のiPad Proの目前に迫るほどのパワー。
40万点も違えばゲームみたいな重い処理だけでなく、ブラウジングやSNS、カメラアプリのレスポンスなどスマホでできるほとんど全ての用途で性能差を体感することができる。同じ回線のはずなのにWebサイトの読み込みが早くなったし、あらゆるアプリの読み込みや起動が快適になった。
バッテリー持ちは微妙
バッテリー持ちは正直言って良くない。
ディスプレイ解像度をFHDに下げてバッテリーの消費を抑えて利用しているんだけど、それでも1日持たせるのがやっと。平日であれば2日は余裕で使うことが出来たMiNote10に慣れていたこともあって、結構このバッテリー持ちの悪さには戸惑った。
普段はリフレッシュレートを120Hzにして利用しているけど、60Hzに押さえればもう少しはバッテリーを持たせることはできると思う。
とりあえず毎日の充電は必須だけど、購入直後でこれだと1年後、2年後が思いやられる。
6.8インチなのに200グラム切り
バッテリーと引き換えではあるけど、軽さについてはMi11の評価点の一つになる。MiNote10より0.34インチ画面が大きくなっているのに重さは12グラムも軽くなっているので、長時間使ったときの手首への負担がMiNote10より明らかに軽減された。
朝起きたあとにベッドで横になりながら利用するときや、電車の中のような両手を使うことが難しい場面だとこの軽さはありがたい。
ストレージは128/256GB
Mi11のストレージは128GBと256GBから選択できる。MicroSDカードは使えないので、自分の使い方に応じて選択したい。
Mi11の外観
Mi11はXiaomiのフラッグシップモデルなだけのことはあってボディの質感も素晴らしい。
ベゼルレスな6.81インチのディスプレイ
背面はすりガラスになっていてサラサラした感じ。個人的には光沢よりこっちのほうが好き
ただ、カメラ周りのデザインはiPhoneをパクり損ねた感じであまり好きじゃない。
黒を買ったのも他と違ってカメラユニットが目立たない色合いだから。
Mi11の生体認証
Mi11はインカメラを使った顔認証と、画面内指紋認証の両方を搭載している。
顔認証は精度・速度ともに十分だけど、赤外線センサーを搭載していないインカメラだけを使った顔認証なので、暗い場所だと反応してくれない。もちろんマスクを付けていてもロック解除できない。
どちらかといえばメインは指紋認証になる。
MiNote10の画面内指紋認証はスマホに搭載されたものとしてはかなり初期のものなので、精度も速度も物理指紋センサーと比べるとイマイチだった。
Mi11の画面内指紋認証は精度も速度もMiNote10から改善されていて、物理指紋センサーにほとんど見劣りしないレベル。
Mi11のカメラ(VS MiNote10)
ここからはMi11のカメラを今までのメインスマホだったMiNote10と比較してみる。
MiNote10についてはこちらもどうぞ
カメラ構成
Mi11とMiNote10のカメラ構成を比較したものがこちら
Mi11 | MiNote10 |
1億800万画素メインカメラ | 1億800万画素メインカメラ |
1310万画素広角カメラ | 2000万画素広角カメラ |
1200万画素ポートレートカメラ | |
500万画素望遠カメラ | |
500万画素マクロカメラ | 200万画素マクロカメラ |
MiNote10との最大の違いは望遠カメラがないこと。ズーム専用のレンズを搭載していないので、Mi11のズームはデジタルズームになる。スマホカメラでズームを使う機会は少ないので個人的にはそれほど重視していないけど、Mi11は1億800万画素のメインカメラで精度の高いデジタルズームを実現することで補っているとのこと。
広角カメラとマクロカメラの画素数も違うけど、広角とマクロも検証してみる。
作例は全部AIアシストON、HDRはオートで、意図的なピント合わせも行っていない。構えて撮影するだけの撮って出しで比較してみる。
風景写真(日中)
これは全く互角。なんとなくMi11の方が青みが強い気はするけど気持ちの問題
これも互角
明暗差があまりない写真であれば全くの互角と言っていいと思う。どちらも凄くレベルが高い。
風景写真(夜景)
夜景は1年半のソフトウェアの進歩が現れた。センサーサイズや画素数、メーカーが同じでもソフトウェアでここまで違う。
MiNote10は暗い場所を必要以上に明るく移したがる傾向があった。昼間の風景とか料理写真なんかはそのお陰で見栄えのいい写真に仕上がるんだけど、夜景だと暗い場所を明るく写すことで元から明るかった部分が白飛びしてしまう傾向があった。
広角カメラはもっと差が大きくて、Mi11が明るさを抑えることで見れる写真に仕上げるのに比べて、MiNote10は明るく写しすぎて全体的にノイズまみれになってしまう。
料理写真
料理はMiNote10の明るく写そうとするソフトウェア処理がプラスに働いて、Mi11よりも派手な写真になる。
Mi11はMiNote10と比べて、良く言えば目で見た印象に近い写真。悪く言えばSNS映えしない写真になる。
ズーム性能
余り使うことはないと思うけどズーム性能も比較。望遠レンズを搭載していないMi11が、ソフトウェアの力でどこまで5倍望遠を搭載したMiNote10に食い下がれるかが見所。
2倍ズーム
2倍ぐらいはどちらも大丈夫
5倍ズーム
MiNote10はさすが。Mi11もちょっと荒いけどまだ使えなくもない。
10倍ズーム
MiNote10もここからはデジタルズームになる。Mi11はもう限界
30倍ズーム
両方とも印象派の画家が描いた絵みたいで実用的じゃない。MiNote10の方がマシではある。
Mi11のズーム性能は思った以上で、5倍望遠を搭載したMiNote10とここまで戦えるのは驚き。望遠レンズはそんなに使わないので正直Mi11ぐらいの性能があれば十分すぎる。
マクロ撮影
普段見えない世界を取ることができるマクロカメラも比較。マクロ撮影に関してはMi11の圧勝。MiNote10のマクロカメラはオマケみたいなものだったけど、Mi11は十分綺麗に取れるレベル。
ただ、標準カメラでもこのあたりまでは寄ることができるのでそこまで使うものじゃないかもしれない。
カメラ総評
こんな感じでMi11のカメラは非常に高水準。MiNote10と比べてズーム性能以外は互角以上。特に夜景とマクロは圧勝で、スマホカメラは画素数やセンサーサイズといったカタログスペック以上にソフトウェアも重要だなと感じた。望遠カメラがないのはカメラ目当てでスマホを買う人が敬遠しがちな要素だけど、スマホカメラはズーム性能が弱くても、標準・広角が優れていれば十分楽しく撮ることができる。
Mi11のカメラはスマホで写真を楽しむというニーズは十分満たすことができると思う。
Mi11の魅力と欠点まとめ
改めてMi11の魅力と欠点をまとめると、
ディスプレイが明るくて見やすい
最新の有機ELなだけのことはあって明るさ・視野角ともに最高
最強の性能とヌルサク動作
Snapdragon888の処理能力と120HZディスプレイが組み合わさってとにかく最高にヌルサク。
スピーカーの音質がいい
6.81インチのディスプレイで音も良いからアニメ・映画の鑑賞が捗るのなんの。ただしスピーカーはディスプレイの前面じゃなくて側面にあるから、ゲームをするときはスピーカーを手が塞いでしまう。ベゼルレスデザインのためには仕方ないけど。
昼も夜も強いカメラ
MiNote10が弱かった夜景が改善されていて、今まで以上にスマホで写真を楽しめるようになった。
大画面なのに軽い
6.81インチの大画面なのに重量は196グラムでギリギリ200グラムを切ってきた。高性能で大画面、それでいて軽いのは使っていて最高に気持ちがいい。
無線充電対応
ハイエンドスマホでは当たり前になりつつある無線充電もしっかり対応している。逆無線充電も対応しているけど使ってない。
デュアルSIM・ツインアプリ対応
デュアルSIMとツインアプリの両方に対応している。仕事用とプライベート用のスマホをこれ一台に集約できる。
指紋センサーが優秀
Mi11の指紋センサーは精度・速度ともに物理指紋センサーと遜色ないレベル。これならマスクを付けていても快適。
バッテリー持ちが悪い(致命的)
軽さとのトレードオフだけど、バッテリーは一日持たせるのが限界。今どきのスマホの感覚で使うと結構辛い。
カメラの出っ張りが大きすぎる
カメラの出っ張りが大きすぎる。その大きさは付属のケースでは出っ張りを覆いきれないほど。他のガジェットをカメラの角で傷つけたりしないように、カメラ周りは慎重に使いたい。
Mi11はバッテリー以外は最高のスマホ
Mi11にはかなり満足。バッテリーだけは残念だけど、それ以外は処理能力・カメラ・ディスプレイ・音質・軽さ・付加価値全てにおいて文句なし。バッテリー持ち以外のあらゆる面で現時点でのスマホの最高峰で最高。
ただ、全員におすすめできるかというと結構迷う。なぜならMi11唯一の弱点バッテリー持ちはスマホとしては致命的だから。スマホは電池が切れたら重りにしかならないので。バッテリー持ちは重要な要素。もちろんこの性能でバッテリー持ちも良くしようとすると200グラムは確実に超えてしまうので難しいところ。
これからはMi11を新しいスマホとして使っていくことにする。とりあえずカメラの出っ張りを覆うことができるケースを探したい。
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