現在メインのスマホとして使っているXiaomiのMi11。姉妹機のMi11 liteは日本国内でも正規に発売されていてそれなりに知名度があるんだけど、この本家Mi11は正規発売されていないためにあまり知られていない。
だからこそこのスマホに興味がある人にはそれなりに需要があるんじゃないということで、Mi11を半年間毎日使い続けた正直な感想を記事にしていきたい。
購入当初のレビュー記事はこちら
処理能力は非の打ち所なし
処理能力は現状最強のSnapdragon888と8GBのメモリを搭載しているだけのことはあってなんの不満もない。半年間使っていて動作が重い・カクつくと感じたことは一度もない。
この点については流石に最新のハイエンドスマホだと思う。
大画面なのに軽い
Mi11は6.81インチの大画面を搭載しながらも重量を200グラム以下(196グラム)に抑えている。196グラムでも正直軽いとは言えないけど、6インチ後半クラスの大画面スマホが軒並み200グラムを平気で超えてくることを考えればそこそこ頑張っている。
軽いのはやっぱり良いもので、電車の中とかベッドで横になりながらとか、両手を使うことが難しいシーンではすごく快適に使うことができる。
バッテリー持ちはかなり微妙
購入直後の時点ですら微妙だったバッテリー持ちは、半年たったことでより一層悪化してしまった。
どれぐらい悪化したのかは具体的には調べていないけど、リチウムイオン電池は500回の充電で性能が新品時の7割程度になるというから、恐らくは半年の使用で1割以上は性能が低下しているはず。Mi11のバッテリーは1日持たせるのがやっとだから、2日ぐらい持つ機種もある最近のスマホの感覚で使うと普通に持たない。面食らう。
カメラは綺麗だけど・・・
Mi11は1億画素の標準カメラと、広角カメラ・マクロカメラの3眼構成のカメラを搭載している。ハイエンドスマホにしては珍しく望遠がなくて、代わりにマクロが搭載されている。
画質は十分満足の行くレベルで、昼間も夜も、風景もポートレートも鮮やかで綺麗なんだけど・・・
ガジェット的な面白さが足りていないのが今ひとつ。4眼以上のレンズを搭載することで多彩な撮影を楽しめるというわけでもなく、一つのレンズを徹底的に極めているわけでもなく。バランス型といえば聞こえは良いけど、バランス型のカメラスマホがほしいなら選択肢は他にもあるわけで。
結構発熱が大きい
薄い筐体に高性能だから仕方ないけど発熱は結構大きかった。購入時は真冬だったからそれほど気にしていなかったけど、ゲームを長時間続けると結構発熱が大きくて不安になってくる。発熱が大きいのはロスしているエネルギーが多いということでもあるので、バッテリー持ちについても悪影響を与えている可能性がある。
【結論】ロマンが足りない
Mi11は良いスマホではある。処理能力は高いし、カメラもディスプレイも綺麗だし、値段も他のハイエンドスマホよりは少し安い。良いスマホなんだけど、そこからさらにあと一歩が足りないように感じる。確かに8万円でハイエンドスマホが手に入るのは良いものだけど、10万円以上の他のハイエンドが持っているワクワク感。ミドルスペックのスマホでも十分使えるような時代に、あえてハイエンドスマホを使っているんだと感じさせるロマン・個性・優越感がMi11には足りていないように思う。
ハイエンドスマホはコスパよりも満足度とロマンが重要
例えば3万円のスマホと5万円のスマホであれば、性能と価格のバランスを考えて3万円のほうが良いとなることは結構ある。でも8万円のスマホと10万円のスマホなら、何かしら上回っている点があるのならたとえそれが僅かなものだったとしても10万円のスマホを選ぶ。高価で趣味性の高い買い物は、貧乏臭くコスパを追求するよりも自分の欲望に忠実なものを買ったほうが良い。そう痛感させられた買い物だった。
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