14インチMacBook Proを1週間使ってみた感想【超高性能版Chromebook?】

Mac

前回のファーストインプレッションから1週間、少しはMacBookにも慣れてきた。ということで1週間使ったことでどれほど印象が変化したのかの感想を書いていきたい。

前回の記事はこちら

ハードの質感・完成度は相変わらず最高

MacBook Proのデザインと質感に対する感動は、1週間たっても全く衰えるということを知らない。筐体のデザイン・質感、キーボード、ディスプレイ、トラックパッド、スピーカー全てに置いて最高。しかも超高性能で14インチのコンパクトさでありながらバッテリー持ちも良い。

ボディの質感で特に感心しているのが手触り。アルミなのに何故かサラサラした手触りで心地が良い。しかもサラサラと言ってもザラザラのサメ肌みたいな引っかかりがあるわけではなくて、あくまでも心地よさを伴うサラサラした感触。全方位に渡る最高の質感のおかげで、何かと理由をつけてMacBook Proを触りたくなってしまう。

Chromebookや一眼レフカメラもそうだったんだけど、全く新しい種類のガジェットって購入してから操作方法を理解するまでがストレスになる。その過程で悪い印象を持ってしまえばそのガジェットに対して偏見を持つようにもなってしまう。

それに比べてMacBookは触っているだけで何かいい気分になってしまうから勝手に学習が進んでいく。ガジェットはカタログスペックに表れない官能的な側面も重要だったんだとMacBookを使い始めて感じている。

ノッチは気にならない

MacBook Proのハード面では唯一賛否両論があるノッチ。確かに明るい壁紙を使っているとそれなりに主張してくる。

よく邪魔者として扱われるノッチだけど、個人的には別にノッチがあっても良いのではと思う。確かにノッチが無い綺麗なディスプレイが筐体いっぱいに広がっていると気分はいいけど、そのためにインカメラが消滅したり画面下に埋め込まれて画質が低下するぐらいなら、ベゼルレス化とインカメラ画質の両立としてはノッチも悪い選択肢では無いと思う。

それにMacの画面上部は普段メニューバーがあって、しかもメニューのアイコンはそれぞれ左右の端っこから並んでいく感じだからノッチの有無は実際の使用感には全く影響していない。

暗い壁紙にすればノッチの存在感はだいぶ減る。

実はMacBook Proの画面解像度は高い

初期状態だと画面表示がかなり大きいんだけど、MacBook Proの画面解像度は3024×1964もあってWQHD解像度を上回り4Kにも迫るほどに高い。システム環境設定からだと最大で1800×1169相当までしか画面解像度を広げることができないけど、

Display Menuというサードパーティー製アプリを使えばディスプレイの限界値まで画面解像度を広げることができる。例えば最大解像度の3024×1964に広げるとこの通り。

外部ディスプレイなんて不要なほどに作業領域を広げることができる。さすがにこれだと文字が小さすぎて視力検査になるから、自分の視力と相談しながら試行錯誤を繰り返して落ち着いたのが下の2294×1490の解像度。

これなら適度な大きさの文字とマルチタスクを両立できる。

‎Display Menu
‎Display Menu shows a status item in your menu bar that lets you change your display settings with a single click. Depending on your display setup, you can set ...

BGMをかけながらの作業が超快適

MacBook Proのスピーカーはここまで何度も褒めちぎっているけど、その効果が一番現れるのが作業用BGMを流している時。超高音質で心地いいし、イヤホンと違って耳を塞がないのも良い。MacBookでのブログ執筆はすごい捗っているけど、その裏には高音質な作業用BGMの力もある。

あとファンクションキーを使えばボタン一つで再生・停止・スキップと音量調節が出来るのも良い。多分これはWindowsにも搭載している機種はあるはずだけど。

トラックパッドが凄い

MacBookはトラックパッドが凄いからマウスは要らないって主張してる人がいるけど、少し使ってみて確かに要らないかもしれないと思った。

MacBookのトラックパッドは広いし精度も反応も素晴らしく、何より配置が良い。キーボードに両手を置いたときに自然にトラックパッドに手を伸ばす事ができる場所にあるから、キーボードから手を離すことなくトラックパッドでの操作を実行する事ができる。

しかもMacBookのトラックパッドはタプティックエンジンというシステムを搭載していて、

トラックパッド下には感圧センサーとモーターが埋め込まれている。

感圧センサーで指圧の強さを読み取って、それに応じた強さの振動をモーターで返す事ができる。

これが良くできていて、押し込んだ強さに応じて小気味よく振動を返してくるから心地良いし、軽くタップしただけでも反応してくれるからWindowsのトラックパッドと違って強く押し込む必要がないのも嬉しい。Windows機でも真似をするところが出てきて欲しい。

モーターが振動しているだけなんだから、シャットダウンした状態だと押しても何も起きないのでは?と思ってシャットダウンしてからトラックパッドを押すと、操作に反応して自動的に電源が入ってしまう。実際のところどうなんだろう?

トラックパッドのジェスチャーが便利

 またトラックパッドの話になるけど、MacBookのトラックパッドを使ったジェスチャーは中々に良く考えられていて便利だった。

例えば親指と指3本でピンチすると、Launchpadというランチャーが起動する。

現在インストールされているアプリ一覧が表示される上に、アイコンもかなり大きいから探しやすい。よく使うアプリはDockに常駐させて、たまに使うアプリはLaunchpadから呼び出すなんて使い分けができる。

他にも指3本でタッチパッドをしてから上にスワイプすると、Mission Controlを使う事ができる。

これは一つのデスクトップ上で開いているウィンドウを一覧で表示して切り替える事ができる機能で、一つのデスクトップ間でアプリとアプリの間を行き来するときにすごく便利な機能。

ただし全画面表示にすると、デスクトップを丸々一つのアプリで占有してしまうからMission Controlを十分に活用出来ない。以前の記事でも指摘したけど、Macはアプリを全画面表示した時の操作性があまり良くない。

というかMac使いのYouTuberやブロガーの人たちの話を聞く限りだと、どうもMacはアプリを全画面表示にしない使い方の方が一般的らしい。この辺りもWindowsとの価値観の違いなのかも。

MagSafeはいらなかった

他の方の記事だと肯定的な意見が多いMagSafe充電端子だけど、個人的にはそんなに有り難みを感じなかった。充電端子がマグネットでくっつくから近づけるだけで接続が可能で、なおかつマグネットでくっついているだけだからケーブルに手や足を引っ掛けてもMacBook本体が巻き込まれて落ちる事がないというのが長所とされている。

でもこの端子、磁力が結構強くて少し引っ張った程度では外れない。うまく外すためには引っ張るというよりは、端子を上に持ち上げるようにして外す必要がある。

ここまで磁力が強いとケーブルを引っ掛けてもMacBookから外れる事なくそのままパソコンごと落下してしまうのでは?と感じてしまう。しかも充電だけでなく映像・音声出力やデータ転送などにも使う事ができるUSB-Cと違ってMagSafeは充電以外には使う事ができない。正直に言えばMagSafeよりもUSB-Cがもう一つ欲しかった。

【デメリット】アプリの絶対数はWindowsよりも少ない

何だかんだでアプリの絶対数はWindowsよりも少ない。それほど多くのアプリは使わない僕でもそれを痛感させられる場面があった。

このブログに掲載する写真は基本的にオリジナルからファイルサイズを縮小して投稿している。縮小するためにはそれ用のアプリが必要になってくるんだけど、Windowsを使っていたときに愛用していた「縮小専用」というアプリがMacでは使えなかった。

使えないというより、一応Mac版と思われる縮小専用もあったんだけどM1系のチップに対応していないらしくインストールしても動かなかった。

Windowsなら多種多様なアプリが何ら考える必要なく動く絶対的な安心感があるけど、Macは残念ながらそうでは無い。Macを使うなら自分が使いたいアプリを使うだけでなく、Macで動くアプリにこちらが合わせる必要も出てくる。

なんだかんだでアプリの数や対応状況にはOSのシェアの差が露骨に現れる。特に縮小専用をはじめとするフリーソフトはその傾向が強い。

MacBookはChromebookの上位互換?

1週間の間14インチMacBook Proを使ってみて、これは超高性能で高品質なChromebookなのでは?という感想を持った。

というのもM1搭載Macは、以前ほんの僅かな期間使っていたChromebookに近い特長を多数備えているように感じるから。スリープからの起動はほぼ一瞬だしバッテリー持ちも良く、iPadやAndroidと違ってフル機能のブラウザを使うことができる。

それでいてハードの品質や完成度、処理能力はChromebookとは比べ物にならないほど優れているし、そちらとは違ってフル機能のOSを搭載したれっきとしたパソコンだから出来ることの幅も種類も遥かに広い。(もちろん値段もChromebookとは比較にならないほど高いけど)

ブラウザベースの軽い作業から写真編集のようなクリエイティブな作業、動画鑑賞のようなエンタメ用途まで、パソコンで出来ることならゲーム以外は全て快適にこなすことができる。こんな万能マシンが20万から買えるなら実は安いのでは?

動かないソフトが少なからずあるとは言っても、それはパソコン業界のスタンダードであるWindowsと比較しての話。Chromeブラウザと一部のAndroidアプリしか動かないChromebookと比較すればかなりソフトの幅は広い。

今のMacBook Proに対する印象は、遥かにボディの品質が高く、遥かにハードの完成度が高く、遥かに性能が良く、より幅広いアプリに対応し、その分値段はずっと高いChromebookのように感じる。

僕の使い方なら十分1台で全てを賄うメインマシンとして使えるし、ハードの完成度も込みで考えれば24万の価値は充分過ぎるぐらいにあると思う。

↓続き

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