今更ながらiPad Miniが欲しくなってしまった。個人的に8インチタブレットは中途半端な存在だと思っていてそんなに好きじゃないんだけど、そもそもその製品を使ったこともないのにこき下ろすのはもっと好きじゃない。
今回はiPad miniというか8インチタブレットの気になっている点と購入を躊躇する理由を解説する。
iPad Miniのスペック・特徴
新型iPad Miniのスペック・特徴は下記。参考として今メインで使っているiPad Pro(12.9インチ)も表記する。
iPad Mini | iPad Pro | |
画面サイズ | 8.3インチ | 12.9インチ |
画面解像度 | 2266×1488 | 2732×2048 |
CPU | Apple A15 | Apple M1 |
メモリ | 4GB | 8GB |
ストレージ | 64・256GB | 256GB |
生体認証 | 指紋認証 | 顔認証 |
重量 | 293グラム | 682グラム |
サイズ | 195.4×134.8×6.3mm | 280.6×214.9×6.4mm |
値段 | 72800円〜 | 174800円 |
順に解説していく。
8.3インチの液晶ディスプレイ
iPad miniは8.3インチの液晶ディスプレイを搭載している。前モデルは7.9インチだったけど、そこからホームボタンを廃止してベゼルを狭めることでサイズはそのまま0.4インチ画面が大きくなった。有機ELやミニLEDではなく、リフレッシュレートもProのように120Hzではなく60Hzな普通のディスプレイ。8インチタブレットはほぼ全て普通のディスプレイだから悪くはないんだけどね。
A15チップ搭載
iPad MiniはiPhone13などと同じA15チップをプロセッサーとして搭載している。8インチクラスのタブレットの多くは低価格な分性能は低めで、ブラウジングとか読書ぐらいならともかくゲームとかはかなり厳しい。iPad Miniは最新ハイエンドスマホ並みのプロセッサーを搭載しているから、一般的な8インチタブレットでは性能的に難しい用途にも耐えられる。
小さいのに性能が高いタブレットは他にほとんど選択肢がなくて、この一点だけでもiPad miniは唯一無二の魅力を備えている。
指紋認証搭載
iPad Miniは電源ボタンに指紋認証センサーを搭載している。Proは顔認証しかないからマスクをしている状態だと認識されないのがかなり不便だけど、Miniは指紋認証をちゃんと搭載している。トレードオフで顔認証がないのはちょっとどうかと思うけど。
Apple Pencil(第二世代)が使える
最後にiPadの代名詞とも言えるApple Pencilも使うことができる。Proと同じように側面にマグネットでくっつけて充電とペアリングも行える。8インチという画面サイズ的にイラストを描くとかは不向きだろうけど、サイズの小ささを考えればメモ帳としては大画面モデルより便利だと思う。
iPad Miniが欲しい理由
そんなiPad Miniが何で欲しいのか、主に4つの理由がある。
8インチタブレット未経験だから
実は僕は8インチタブレットを今まで一度も利用したことがない。その理由は後で話すけど、その一方で8インチタブレットはネット上だと大絶賛の声がかなりデカい。特に片手で保持できて動画や電子書籍が快適にできるのがいいらしい。それでいて10インチ以上のタブレットよりも軽いから持ち運びにも便利ということも賞賛されている。
そこまで素晴らしいものだというなら一度試してみたいというのが動機一つ目。
12.9インチは大きすぎるから
現在使っているタブレットは12.9インチのiPad Pro。大画面のおかげで本も動画も見やすいし、絵を描いたりメモを取ったりも快適。処理能力も細かな作り込みも最高の素晴らしいタブレットではあるんだけど、やっぱり12.9インチは純粋なタブレットとしてはデカすぎる。
持ち運ぶにはそれなりに気合いはいるし、片手で長時間保持し続けるのは厳しい。メモ帳として使うときも机に据え置いて使うときは快適そのものだけど、移動の合間に使うのはサイズと重さの両方で現実的じゃない。
iPad miniなら12.9インチよりも手軽に持ち運べるし、Proは自宅専用にして持ち運び用途はMiniに任せるという運用も考えられる。
ゲーミングタブレットとして可能性を感じるから
iPad MiniのサイズをNintendo Switchと比べると、
Nintendo Switch(有機EL版) | iPad mini | |
本体サイズ | 242×102×13.9mm | 195.4×134.8×6.3mm |
画面サイズ | 7インチ | 8.3インチ |
重さ | 420グラム | 293グラム |
iPad miniはSwitchと違いコントローラーでなくタッチで操作する。つまり実際にゲーム表現に使える画面は8.3インチから一回り小さくなるけど、それを考慮してもSwitchと同等以上の大きな画面で、遥かにサイズは小さくなる。スマホだと画面が小さすぎるし、12.9インチProだと逆に画面が大きすぎてタッチ操作がしづらいゲームが多少あったけど、Miniならその中間地点としてちょうどいい存在になる、気がする。
Apple A15(iPad Mini) | Tegra X1(Switch) | |
GPU演算能力 | 1500Gflops | 393Gflops |
しかも処理能力はSwitchを圧倒的に上回るから、性能面での不満は全くといっていいほどないはず。むしろiPad mini始め最新のハイエンド機の性能にゲームコンテンツの方が追いついていないように感じる。
電子メモ帳として最強かもしれないから
iPad Proよりも小型、かつ十分な処理能力とApple Pencilを備えたiPad miniは持ち運ぶデジタルメモ帳としては間違いなく優秀。Proはメモ帳、ノート用途では机とかに据え置きで使う分には最高なんだけど、片手で本体、片手でペンを使って書くのはサイズ・重さの両方で厳しい。メモ帳として優秀なのはMiniの方なのかもしれない。
iPad Miniの問題点
逆にiPad miniの問題点はなんだろう。ほとんどはiPad miniの問題というより8インチタブレットそのものの問題点ではあるけど、いくつか理由を挙げてみる。
8インチというサイズが微妙
まずそもそも、8インチタブレットというカテゴリーそのものがスマホと10インチ以上のタブレットやノートパソコンの間に挟まれた
8インチタブレットがネットで持ち上げられる点として
- ブラウジング
- 動画視聴
- 電子書籍
これらの快適性がよく賞賛されている。でも冷静に考えてみればこれは全部スマホでも、より大きな画面のタブレットでもできる。むしろ大画面タブレットの方が遥かに快適にできる。もちろん8インチ
スマホと用途が被りすぎる
最初の問題点と同じようなことになるんだけど、8インチタブレットの難しさはとにかくスマホと立ち位置が被りすぎてしまうこと。できることがスマホと大差ない充電が必要な物体をもう一つ持ち歩くのはちょっとどうなのか。確かに8インチタブレットは、大画面の力でスマホでできることをスマホよりも快適に利用することはできる。でもそれらは全部スマホでも十分実用的に利用できる。
最近のスマホは大きいものだと7インチに迫るぐらいの大画面だし、8インチタブレットと違って一台で全て賄える上にポケットに入れることもできる。細長いから動画や読書ではせっかくの大画面を持て余してしまうけど、それでもポケットに入れて無意識に持ち運べることの差は大きい。
どうせ持ち歩くなら、明確にスマホと違うことができる上で、8インチよりさらに画面の大きな10インチ以上のタブレットやノートパソコンの方が良くないだろうか?というのは僕が8インチタブ童貞だからそう思うだけなんだろうか?
リフレッシュレートが60Hz止まり
最後に地味に大きいのがiPad miniは画面リフレッシュレートが60Hz止まりなこと。スマホもiPadもノートパソコンも120Hz以上に揃えてしまったせいで、60Hzは今更きつい。多分しばらく使っていれば慣れるとは思うけど。
8インチタブレットは運用がムズイ
色々書いてきたけど、結局より大画面のタブレットと比べての8インチタブレットの問題はできることがスマホとほぼ変わらないこと。読書もYoutubeもブラウジングも最近の画面の大きなスマホならかなり快適に利用できる。わざわざもう一台持ち運ぶ必要があるかと言われるとかなり微妙。
まあでも、欲しいよね。セールに引っ掛かったらもしかしたら買うかもしれない。
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