先日デスク環境の構築についての記事を書いたんだけど、実はこの記事には続きがある。
さらにデスクをスッキリさせたいってことで、MacBookのクラムシェル運用を同時並行で試してみた。少しでもデスクの環境を改善するために試してみたこの運用法の感想を書いていきたい。
クラムシェル運用って?
そもそもクラムシェル運用って何だろう?それはノートパソコンを閉じた状態で外部ディスプレイに接続し、外部のキーボードやマウスなどを揃えてデスクトップパソコンのように使うこと。みんな知ってると思うけどMacBookも含めてほとんどのノートパソコンは、キーボードなどが備わる本体とディスプレイ側(天板)の二つに分かれて構成され、天板を開けて利用する。
この天板を閉めた状態を貝殻(Clamshells)が閉じた状態に例えて、ノートパソコンを閉じたまま使うことをクラムシェル運用という。
ノートパソコンを閉じたまま使うおかげでその分のスペースを自由に使うことができ、外付けのディスプレイをより快適に利用することもできる。
Macの場合はオンオフのスイッチ的なものは無く、
- Macを電源ケーブルに繋ぐ
- 開いた状態で外部ディスプレイに繋ぐ
- ディスプレイに画面が表示されたらMacを閉じる
つまり外部ディスプレイに繋いでからMacを閉じることでMacでのクラムシェル運用が可能になる。
ちなみにUSB-Cでの映像出力に対応しているディスプレイを使えば、上記1と2の工程を一つにまとめることができる。見た目もスッキリするし楽だし、クラムシェル運用したいならUSB-Cでの映像出力ができるディスプレイをお勧めする。ちょっと高くなるけど。
クラムシェル運用のため用意したもの
そんなクラムシェル運用をするにあたって用意したものをまとめてみた
- ディスプレイ
- キーボード
- マウス
- スタンド(非粘着型MOFT)
ディスプレイ
無いと何も始まらないモノその1。せっかく内蔵ディスプレイに縛られずに運用できるんだから、大きくて解像度も高い、作業性の高いディスプレイを使いたい。
今回は以前から使っているLGの27インチ4Kディスプレイを使う。
キーボード
無いと何も始まらないモノその2。閉じた状態だとノートパソコン内蔵のキーボードは物理的に使えないので、外部のキーボードが必須になる。
取り敢えず元々所有していたELECOMのBluetoothキーボードを使う。
マウス
無いと何も始まらないモノその3。キーボードと同じく内蔵トラックパッドは使えないから必須。Apple純正のMagic Mouseを使用する。
スタンド(非粘着型MOFT)
必須では無いけどあると便利なのがノートパソコン用のスタンド。別にMOFTである必要はないけど、これを使うことで更にクラムシェル運用時のスペース効率を向上できる。
クラムシェル運用のメリット
そんなクラムシェル運用のメリットはこの3つ
デスクを広く使える
Macを閉じた状態で使えるから、その上に何かを置いたりできてかなりスペース効率が向上できる。ほぼノートパソコン1台分のスペースが自由になるから、特に広さに余裕ができるおかげでiPadとかを置いたり、もっと自然な姿勢でパソコンを利用したり、快適性が一段高くなる。
外付けディスプレイをより快適に使える
クラムシェル運用しなくても外付けのディスプレイ自体は一応使えるんだけど、その状態だと位置調整が大変。
例えばこうやって正面にノートパソコン、その上にディスプレイを配置すると、視線と首の上下移動が多くなってかなり疲れやすい。
だからと言ってパソコンをディスプレイからずらして横に配置しても、キーボードを打つために体を斜めにする必要が出てしまう。これも疲れやすいし、何より姿勢的に良くない。
だからこそクラムシェル運用が輝く。こうやってパソコンを完全に閉じた状態で運用するから、目の前だけに集中できるし、正面を向いた綺麗な姿勢でパソコンが使える。
4Kディスプレイの広大な作業スペース、表示領域(フルHD4枚分)のおかげでノートパソコンのディスプレイがほぼ必要なくなるからこそこれができる。クラムシェル運用するためには4Kもしくは複数枚のディスプレイがあった方がいい。フルHD一枚だとノートパソコンのディスプレイが欲しくなってしまうと思う。
疲れにくくなる
変な姿勢にならずに綺麗な姿勢、かつ視線の移動も最小限に抑えられるから疲労軽減にも効果的。長い目で見たときにはかなり大きいメリット。
現状の課題その他
一方でクラムシェル運用を始めて気づいた課題・問題点もたくさんある。
閉じたまま起動できない
かなり致命的な問題がこのノートパソコンを閉じたまま起動することはできないということ。
僕が夢見るクラムシェル運用は、閉じたままのMacBookをUSB-Cで外部ディスプレイに繋ぐだけでデスクトップ画面が現れるというモノなんだけど現実は甘くない。クラムシェル運用のためには、
- Macの天板を開ける
- ロック解除
- 天板を閉じる
という手順を毎回踏む必要がある。これが地味に、そしてかなり面倒臭い。
Macに限らずノートパソコンの電源はほとんどの場合天板の内側、キーボード付近にある。だからどうしたって天板を開けないと電源を入れることができない。思わぬ落とし穴だった。
キーボードは買い替えたい
あとキーボードは買い替えたい。3年以上前から使っている安いというだけで買った無線キーボードだけど、MacBook本体のキーボードとは微妙に配列が違うから使いづらい。あと安い分打鍵感も微妙。
純正のMagic KeyboardはMacBook本体のキーボードと同じ配置、極めて近い打鍵感でしかもTouch IDがあるのもポイント高い。けど値段が高いのはともかくApple製品以外にまともに使えない、つまり次に買い換えるパソコンもMacに縛られるのがちょっと嫌。
キーボードは慎重に選びたい。
音がこもる
考えてみれば当たり前なんだけど意外に盲点だったのが、クラムシェル運用時にMacBookから音を出すと音がこもってしまうこと。スピーカーも基本的には天板の内側だからクラムシェル運用時はディスプレイによって塞がれたままになってしまい、MacBook本体から音を出すと塞がれてこもったような違和感のある音になってしまう。
一応ディスプレイ本体にもスピーカーが搭載されているから、ディスプレイ接続時にはディスプレイ側のスピーカーから音を出すようにした。
ディスプレイにスピーカーがついてること自体は嬉しいんだけど、これの音質は正直に言ってかなり微妙。MacBookはもちろんとして下手したらスマホにも劣るかもしれない。作業用にBGMをかける程度だし大丈夫だと思ってたけどその程度の用途でも不満がある。ということで外部スピーカーの購入も近いうちに検討したい。
コメント