Macの世界観を知ってみたいと思って14インチMacBook Proを使い始めてから1年半。MacOSの微妙な使いにくさ以外の全てが最高ではあるんだけど、そのOSが致命的だった。ということでMacBook ProのようなWindowsノートパソコンが欲しい。
なんてことを前回のこの記事で書いたんだけど、あれからしばらく探し回ったおかげで候補もいくつか見つかったから、その成果を紹介してみる。
次期ノートパソコンに求めるもの
ノートパソコンの検討は1年半ぶりだったこともあって割と手探りだったけど、
- 14インチ前後、画面解像度2.5K以上、リフレッシュレート120Hz以上
- 重さ2キロ以内
- メモリ16GB以上(できれば32GB以上)
- USB-C充電可能(フルパワーで動作するのが理想)
- Thunderbolt端子を一つ以上搭載している
- M1 Proと同等以上のグラフィック性能(RTX2050以上)
- OSはWindows
前回の記事で書いた通りこれを理想の条件として選定していく。
1.14インチ前後、画面解像度2.5K以上、リフレッシュレート120Hz以上
モバイルディスプレイでの画面拡張は嵩張るしノートパソコン本体とは別に充電が必要だし、それ以外にはほとんど使い道が合わないしでいらない。つまりノートパソコン本体のディスプレイは重視したい。もちろん大きすぎても持ち運びが不便になるし、小さすぎても作業性が落ちる。というわけで14インチ前後のサイズ(13〜16インチの範囲で可)で、2.5K以上の画面解像度が必要。さらに快適性を考えれば120Hz以上の高リフレッシュレートも欲しい。
2.重さ2キロ以内
重量は軽いに越したことはないんだけど、最低限のラインとして2キロ。2キロを死守して、その範囲で他の条件を満たすことを優先して選びたい。
3.メモリ16GB以上(できれば32GB以上)
メモリは多いに越したことはないんだけど、32GBを最低ラインにすると値段上がりすぎだし選択肢がほぼなくなるので、最低ラインは16GBにして可能であれば32GBを求めることにした。
4&5.USB-C充電可能+Thunderbolt端子を一つ以上搭載
MacBook Proで構築したドッキングステーションを用いた拡張を引き継ぐこと、パソコンとスマホやその他の充電器を1台でカバーするためにThunderbolt端子一つ以上の搭載も条件の一つにしたい。
6.M1 Proと同等以上のグラフィック性能(RTX2050以上)
写真編集やAI絵ガチャの快適性に影響を及ぼすGPUはRTX2050、3050、4050のRTX**50系が良いと思っている。最初の頃は最近の内蔵GPUは軽いゲームなら意外と動かせるし、GPUは無くてもいいかなとか考えてたんだけど、実際のところやっぱり無いのはキツそう、てことでGPUは搭載。
ただ闇雲に性能ばかり追求するとUSB-Cでの充電ができなくなる。消費電力が高すぎるRTX**60系やそれ以上のGPUは除外する。逆に内蔵GPUだと非力すぎる。現状M1 Proに近いグラフィック性能を持ち、かつ比較的消費電力が少ないGPUがRTX**50系というわけ。
7.OSはWindows
MacOSに慣れなかったから乗り換える以上OSはもちろんWindows。
見つけ出した候補たち
というわけでここまでの条件を理想として探してきた次期ノートパソコン候補たちがこちら。
- ROG Flow X13 GV302XU
- ROG Flow Z13 GZ301VF
- Prestige 15 A12U
- Surface Laptop Studio
- LG gram
ROG Flow X13 GV302XU
画面サイズ | 13.4インチ |
解像度 | 2560×1600 |
CPU | Ryzen9 7940HS |
GPU | RTX4050 |
メモリ | 16GB |
重さ | 1.35キロ |
Type-C充電 | 可能 |
消費電力 | 130W |
価格 | 309800円 |
最新のRyzen9にRTX4050を搭載していて処理能力は全候補中最強。しかも性能が高いだけじゃなくて重さは今回のメンツの中で2番目に軽い。ディスプレイは13.4インチとそこそこ。
でもThunderbolt端子非搭載が残念。一応急速充電と映像出力は可能らしいけど、今の環境を本当にそのまま引き継げるかはちょっと怪しい。それに消費電力が130Wあるのも気になる。USB-Cで充電はできてもフルパワーが発揮できない可能性がある。
ROG Flow Z13 GZ301VF
画面サイズ | 13.4インチ |
解像度 | 2560×1600 |
CPU | Core i9-13900H |
GPU | RTX2050 |
メモリ | 16GB |
重さ | 本体1.2キロ キーボード350グラム |
Type-C充電 | 可能 |
消費電力 | 130W |
価格 | 289800円 |
変化球。Surface風のカバー状キーボードを脱着可能なゲーミングタブレットPC。同じメーカーが同じブランドで作っているだけあって大まかな仕様は上のFlow X13に似ているけど、こっちは最廉価グレードがRTX2050を搭載している。タブレット状だし、クラムシェル型では不可能な使い方ができるという期待もあるけど、このタイプのタブPCは膝に乗せにくいという問題もある。
こっちはX13の方とは違ってちゃんとThunderbolt端子を搭載しているのは良いんだけど、消費電力はなぜかX13と同じ130W、というか上位のGPU搭載のモデルも一律で130Wと公式サイトには書いていて、実際にUSB-Cでフルパワー充電できるかは買ってみないとわからない。
Prestige 15 A12U
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 3840×2160 |
CPU | Core i7-1280P |
GPU | RTX3050 |
メモリ | 32GB |
重さ | 1.69キロ |
Type-C充電 | 可能 |
消費電力 | 100W |
価格 | 269800円 |
有力候補。フル4Kの今回の候補の中で最も高いディスプレイ解像度を持ち、16GBメモリの機種が多いこのクラスの中で標準で32GBのメモリを有している。重さも16インチPCにも関わらず1.69キロと合格点。しかしROGの2機種と比べると少し発売から日が経っている機種のため、GPUがRTX3050で1世代古い。3050でも自分の使い方なら多分十分ではあるけど、すでに旧型になりつつある感じがしてちょっと引っかかる。でもそこ以外はThunderboltを搭載している点も消費電力が100WでROGより一回り低いところも高評価。
Surface Laptop Studio
画面サイズ | 14.4インチ |
解像度 | 2400×1600 |
CPU | Core i7-11370H |
GPU | RTX3050Ti |
メモリ | 32GB |
重さ | 1.82キロ |
Type-C充電 | 可能 |
消費電力 | 102W |
価格 | 297800円 |
Windowsのお膝元、Microsoftのフラッグシップノート。
実はMacBookを買う際にこのパソコンも考えたことがあるんだけど、諸々の理由で最後はMacBookに破れた過去がある。最もMacBookを購入した時点では日本では発売されてなくて、次のパソコンを待てなかったこともMacBookにした理由の一つ。
このパソコンの特徴はなんと言っても変形機構。通常のノートパソコンを基本形態に、ディスプレイ部分を変形させることでステージモードやタブレットモードの3形態を使い分けることができる。通常のノートパソコンとしても今回の条件を満たす十分な性能を持ちつつ、ロマン溢れる変形機構まで備えている。
それ以外にもThunderboltの搭載やUSB-Cでの充電、高解像度で高リフレッシュレートなディスプレイなど、今回の条件はキッチリ満たしている。
発売当初はバカ高かったけど、今は44000円も割引されてメモリ32GBモデルでもギリ30万を切る。かなり強力なセールではあるけど、こんな値引きの大きなセールをやるってことはもう直ぐ新型が出るという可能性は結構ある。本国では2021年末から発売されていて発売から1年半ぐらい経っているし、いつ新型が来てもおかしくない。もしくは不人気で1代で終わるのかもしれないけど。
購入してすぐに型落ちになる疑惑以外は自分の中でお気に入りな候補。
LG gram
画面サイズ | 16インチ |
解像度 | 2560×1600 |
CPU | Core i7-1260P |
GPU | RTX2050 |
メモリ | 16GB |
重さ | 1.28キロ |
Type-C充電 | 可能 |
消費電力 | 65W |
価格 | 254997円 |
大画面なのに超軽量な、密かに知られるLGのノートパソコン。今回の候補の中で一番画面が大きいのに、重さは1.28キロで逆に一番軽い。詐欺を疑うほど軽いけどどうやらこの重さは事実らしい。
それでいて処理能力も16GBメモリにRTX2050で他の機種にはやや劣るけど十分な水準。しかもスペックが少し低い分消費電力も65Wと低い。これなら外出用に持っている65Wの小型充電器でもフルパワーを出せるはず。
このパソコンも定価は320000円でかなり高かったけど、今はAmazonでは25万まで値下がりしている。だいぶお買い得にはなってるんだけど、その分もう直ぐモデルチェンジするのではというSurfaceと同じ悩みがある。それに値下がりしてなお処理能力に対する価格は他と比べて割高感がある。
全部一長一短
こうしてみると
- 処理能力:FlowX13
- 携帯性:LG gram
- バランス:Prestige 15
- 面白さ:FlowZ13&Surface
どの機種にも個性があり、長所も短所もあって完璧な選択肢は存在しなさそう。似たような価格帯や消費電力でできることには限界がある以上、全てにおいて他を上回る最適解はないというわけ。この辺はAppleの中でだけ選べばいいMacと比べたWindows界隈の良くも悪くもな特徴。多様な選択肢から選べるからこそ、その過程を楽しく感じる人もいれば億劫に感じる人もいる。僕は前者。
性能・価格・機能のバランスが取れたPrestige15か、面白さをとってSurfaceかZ13か、現状はこの3機種まで候補は絞ってる。
あとここで紹介した候補以外にも良さげなパソコンがあればコメント欄などで教えていただけるとありがたいです。
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