先週発表されたマイクロソフトの新製品、Surface Laptop Studio。
このPCが自分にとって理想のノートパソコンになり得るかもしれないということで、本当に理想なのか、今のデバイスから乗り換える価値はあるのかをいま出ている情報を頼りに考えてみたいと思う。
ノートパソコンとiPad Proの二台体制
現在は13インチモバイルノートパソコンのYOGA Slim 750i carbonと、12.9インチiPad Proの2台を使っている。ブログの執筆のようなキーボードをたくさん使う作業はノートパソコン、イラストや写真の編集のようにペンを使いたい作業はiPad Proで行っている。
でもデバイスが2台あると管理やデータのやり取りが面倒臭い。例えばブログに掲載する写真を集める場合、
- カメラで写真を撮る
- SDカードをハブを経由してiPad Proに転送する
- iPad Proで写真編集をする
- 編集した写真をGoogleドライブにアップロードする
- パソコン上でブログに貼り付ける
これだけの手間がかかってしまう。ノートパソコンではペンが使えないから写真編集が大変で、iPad Proだとブログが書きづらいから分業しているんだけど
カメラ→iPad Pro→パソコンと二回もデータを移さなきゃならないのはデータ管理が煩雑すぎる。
どちらか片方だけで全てをカバーできればデータのやり取りと管理が圧倒的に楽になるはず。
オールインワンが理想的
僕の理想はオールインワン。これさえあればブログの執筆、ブラウジング、写真編集、イラスト、メモ帳…あらゆる用途に一台で対応することができる柔軟性と、それをこなすことができるパワーを兼ね備えて、それでいて持ち運びに十分対応できる軽量さとコンパクトさ、バッテリーを兼ね備えたパソコンが理想的。
箇条書きにすると、
- イラスト、写真編集なら十分対応できる性能
- WQHD以上の高解像度
- 13インチ以上の画面サイズ
- スタイラスペンが使える
- USB-Cで充電できる
- 1日使えるバッテリー
- 持ち運べる重さ(2キロ以下)
- 生体認証が利用できる
- フル機能のOSである(Windows・Mac)
こんな感じの条件になる。
今までに利用したパソコン、タブレットをこの条件に当てはめると、
YOGA Slim 750i carbon | Zephyrus G14(前のメインPC) | iPad Pro(12.9インチ) | |
1 | △ | ◎(ゲームにも対応可能) | ◎(タブレットとしては過剰なぐらい) |
2 | ○ | ○ | ○(ただし情報量は少ない) |
3 | ○ | ○ | ○ |
4 | × | × | ◎(Apple Pencil) |
5 | ○ | △(現実的じゃない) | ○ |
6 | ◎(2日でも大丈夫かも) | △(ギリギリ) | ◎(1日は余裕) |
7 | ◎(1キロ以下) | ○ | ○ |
8 | ○ | △(あるけど使い物には…) | ○ |
9 | ○ | ○ | × |
こうなる。こうやってまとめてみるとiPad Proのバランスは凄い。それだけにiPad ProにMacOSが載っていれば、この条件をすべて満たしていただけに惜しいと思う。
Surface Laptop Studioの特徴
ここまで自分の理想を長々語ったけど、その上でSurface Laptop Studioの特徴をざっくりと紹介。
ディスプレイ背面のヒンジで3つのモードを切り替える
ディスプレイの背面にヒンジが備わっていて、ディスプレイ部分を変形させて3つのモードに切り替えて使用することができる。
一般的なノートパソコンと同じラップトップモード、
タッチパッドとキーボードの間にディスプレイをセットすることで、動画視聴やゲームに適したステージモード、
ディスプレイを寝かせて、ペンやタッチ操作に適したスタジオモード。
3つの形態を使い分けることができる。
Surfaceスリムペン2に対応
Surfaceペンも新しいものが使えるようになっていて、初代の乾電池ではなく充電式になり、触覚フィードバックも搭載してきた。
Microsoftによれば、Surfeceスリムペン2に内蔵した触覚信号を稼働させることで、紙にペンで書いたような感覚を得ることができるらしい。今までデジタルペンで書き心地を向上させるときは、ペーパーライクフィルムを始め画面側からのアプローチが中心で、ペン側の機能で書き心地を向上させる試みは少なかった。
実力は全くの未知数だけど期待したい。
Surface史上最高の性能
性能面も第11世代のCore i5/i7にGPUはRTX3050Ti、メモリは最大32GBでストレージは最大2TBなど、Surface史上最高峰にして現在市場に出回っているノートパソコンの中でも最高峰。普段遣いで性能不足を感じることはないはず。
ディスプレイも高解像度
もちろん僕がパソコン選びで一番重視するディスプレイ解像度も合格ライン。14.4インチで解像度は2400×1600。アスペクト比が3:2だから縦方向の情報量が多いのも嬉しい。
しかもゲーミングノート以外では珍しい120Hz駆動にまで対応している。バッテリー持ちには良くない気がするけどあって困る機能ではない。
重さ2キロ以下
これだけの性能とギミックを兼ね備えながら、重さはよりパワフルなCore i7モデルでも1.82キロで2キロを切ってきたのも凄い。これなら毎日の持ち運びにも耐えられるはず。
びっくりするぐらい理想にマッチ
最初に紹介した自分がパソコンに求める条件を、Surface Laptop Studioにも当てはめてみるとこうなる。
- イラスト、写真編集なら十分対応できる性能
- WQHD以上の高解像度
- 13インチ以上の画面サイズ
- スタイラスペンが使える
- USB-Cで充電できる
- 1日使えるバッテリー
- 持ち運べる重さ(2キロ以下)
- 生体認証が利用できる
- フル機能のOSである(Windows・Mac)
Surface Laptop Studio | |
1 | ◎(ノートパソコンとしては最強クラス) |
2 | ○(2400×1600) |
3 | ○(14.4インチ) |
4 | ◎(Surfaceスリムペン2) |
5 | ?(USB-Cポートはあるが充電に使えるか不明) |
6 | ○(公称18時間) |
7 | ○(1.8キロ) |
8 | ○(顔認証) |
9 | ○ |
詳細不明の5つ目を除くすべての項目で基準をクリアしてしまった。Surface Laptop Studioは予想を遥かに上回る水準で僕の理想を体現してしまっていた。でも絶対高い。アメリカでは最安で1599ドルから、Surfaceは日本だとOfficeを同梱する分高くなるので恐らく最安で20万ぐらいだと思う。そこからメモリやストレージを増強していくとあっという間に30万コースなのではないか。
1台で全てをまかなえる万能マシンと考えれば…
Surface Laptop Studioは2022年発売予定
Surface Laptop Studioはすぐに発売ではなく、2022年前半に発売予定。お膝元のアメリカではもう発売されているようだけど、それ以外の地域(日本を含む)では来年になる模様。
海外のレビュー動画とかも見て、実際自分の理想を体現したパソコンなのかを判断していきたい。
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