今年の3月に購入したLenovoのChromebook、Ideapad Duet。
Google chrome専用のサブパソコンとしてiPadProと2刀流で使い分けていくつもりだったんだけど、1ヶ月ぐらいでほとんど使わなくなってしまったので手放すことにした。
今回の記事はわずか二ヶ月でIdeapad Duetを売ることになった理由を解説する。
結論:iPadProとZephyrusG14が強すぎた
先に結論を書いてしまうと、既に高性能なタブレットとノートパソコンがある場合だとChromebookは思っていた以上に使いみちがなかった。
最初の目論見
最初購入したときには、
- ZephyrusG14:ゲーム・画面分割しての作業・Windowsが必要な作業
- Ideapad Duet:フルブラウザで外出先でのブログ執筆
- iPadPro:お絵かき・メモ帳などペンが必要な作業
こんな感じでパソコンを持ち歩きたくない、持ち物を軽くしたいときに持っていくサブ機をiPadProとIdeapad Duetに分割。お絵かきとか写真編集・メモ帳などApplePencilが活躍できる作業中心の場合はiPadPro、GoogleChromeでブログ執筆などのテキストベースの作業中心の場合はIdeapad Duetと、用途に合わせて持ち運ぶ端末を選ぶことで外出先での作業の効率化を狙っていた。
このブログはWordpressで書いているんだけど、WordpressのブログはiPadからだと微妙に使い勝手が良くない。ブラウザからだと変に表示範囲が狭いし、アプリ版は埋め込みができないのを筆頭にブラウザから書くより機能が少なくて、ブラウザとアプリのどちらを使うにしてもiPadからのブログ執筆はパソコンより不便な点が多い。
だからこそiPadと同じバッテリー持ちや起動の速さに加えて、Windowsと同じフルブラウザが使えるIdeapad Duetは最高のブログ執筆マシンとして活躍してくれるはずだと期待していたんだけど…
でも実際は…
ところが実際には外出先に持っていくのは9割iPadPro。残りの1割もZephyrusG14で、Ideapad Duetを外出先で使ったことは2ヶ月で1回だけだった。
そして家でもタブレットとして使うのはiPadで、ブログはIdeapad Duetは使わずにZephyrusG14で執筆することが常態化してしまい、Ideapad Duetは物珍しさから何度か使っただけで完全にテレビ台の下の方で埃を被るようになってしまった。
どうしてこんな事になってしまったのか。使わなくなった理由を解説する。
ZephyrusG14について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
使わなくなった理由
全体的に動作が重い
Ideapad DuetはChromebookの中でも値段が安いけど、その分性能はかなり低い。ブラウザを見るだけでもスクロールがもっさりしたり表示が追いつかなかったりと、スマホもタブレットもパソコンもハイエンドで固めてしまっているとIdeapad Duetの動作は一挙手一投足がストレスフル。
ChromeOSはWindowsやMacよりも軽量なOSであり、比較的性能の低いデバイスでもしっかり動いてくれることが長所の一つである。実際Ideapad Duetもかつて使っていたAtom搭載の格安Windowsノートパソコンと比べれば遥かに高速で、3万円で格安Windows機を買うよりは遥かにオススメだとは思う。
それでも3万円のChromebookに10万円のiPadProや20万のZephyrusG14と遜色が無い程の軽快な動作を求めるのは無理があったようだった。ソフトウェアの進歩は著しくなっているけど、それでもここまで大きなハードウェアの性能差を覆すのは難しいみたい。
本体重量が意外と重い
Ideapad Duetはキーボードカバーを含めての重さが941グラム。1.6キロのZephyrusG14よりは軽いけど、11インチiPad ProにSmartKeyboardFolioを含めた重さが800グラムを切っていることを考えると、タブレットとしてはかなり重い。
しかもiPadのほうが性能は高いし画面も大きいしボディの品質・質感も高い(あとApplePencilも使える)。わざわざiPadではなくIdeapad Duetを持ち運ぶ意味はフルブラウザを使うことができるということぐらいで、重さとモッサリ動作を我慢してまでフルブラウザに拘る意味は残念ながら見出すことはできなかった。
タブレットとして使いづらい
これは購入前から知っていたことではあるけど、Chromebookのタブレットとしての実力はiPadには遠く及ばない。何度も同じようなことを書くのは面倒なんで以前の記事の文章を一部コピペすることにする。
ここから→
Ideapad Duetはキーボードカバーを取り外すことでタブレットとしても利用することができるけど、ChromeOSのタッチ操作はAndroidスマホとほぼ同じで、ジェスチャー操作が行えるiPadと比べてタブレットとしては使いにくい。
例えば、ホーム画面に戻るとき、Chromebookは画面の一番下に指を持っていってから上にスワイプする必要があるのに対して、iPadは5本指で掬い上げるようにすると画面の下に指を持っていかずにホーム画面に戻ることができる。
他にも起動しているアプリ一覧を表示するときには、Chromebookは画面の下から少し上にスワイプして止める必要があるけどiPadなら4本の指で上にスワイプすれば画面のどこからでも起動しているアプリ一覧を表示できる。
それぐらい大したことないじゃないかと思う人が多いと思うけど、タブレットとスマホは画面のサイズが違うからスマホでは問題にならなかった画面下からのスワイプがストレスになってしまう。
10インチ以上のタブレットはスマホより遥かに画面が大きいので、いちいち画面の下まで指を持っていくのが思った以上に面倒くさい。iPadは流石世界一売れているタブレットなだけあって、こういった細かな使い勝手もよく考えて作られているなと感心させられた。
https://shashan.net/?p=789
←ここまで
スタイラスペンがない
最後に純正のスタイラスペンがないことも意外と大きかった。iPadだとApplePencil、SurfaceだとSurfaceペンがそうだけど、タブレット用のペンはイラスト、メモ帳など色々な用途に対して使うことができる。他にもブラウザでPC用のサイトを表示する時、指だとアイコンが小さすぎて操作しづらいけどペンであればPC用サイトの小さいアイコンも快適に操作することができる。ポインティングデバイスとしても使うことがある。
個人的にペンが使えなくて、性能もそれほど高くはないタブレットはコンテンツ消費以外の用途に積極的に使う気にはなれなかった。
一応サードパーティ製のスタイラスペンがあるので、それを使えばIdeapad Duetでもペン入力が可能らしいんだけど、そこまでして性能的にも限界の低いIdeapad Duetを活用するぐらいなら、既に使い方も理解できているiPadのほうが良いと思った。
すぐに売ったおかげで金銭的にはノーダメージ
そんなわけでIdeapad Duetはたった2ヶ月で使わなくなり手放すことになってしまったんだけど、Ideapad Duetを買ったことは全然後悔はしていない。
Ideapad Duetの購入価格は28800円、メルカリで売却したときは24000円で売ることができて、手数料・送料を差し引いても20000円程度が戻ってきた。
つまり実質8800円で2ヶ月Chromebookを触ることができ、そのおかげで
- Chromebookは高性能ノートパソコンとタブレットを持っていればいらない
- ペンはタブレットの用途を大幅に広げてくれる
この2つを知ることができた。
それに数年後にはもっと完成度が高い、iPadProのように高い処理能力と高精度なペンを装備したコンテンツ消費にもクリエイティブな用途にも使うことができるChromebookが出てくるのかもしれない。その時のために少しChromeOSの勝手を知ることができたのは良い経験になったと思う。
思えばIdeapad Duetを買ったのはセールで39800円から28800円に10000円以上値下がりしたのが大きくて、ブラウザベースの作業とかに使いたいとかちゃんとした理由は、あとからこじつけていたのではと感じる。
悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめておけなんて名言をネットのどこかで聞いたことがあるけど、実際そのとおりだなと今回Ideapad Duetを買って思った。
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