Galaxy Z Fold4を人生初の折りたたみスマホとして使い始めてからそろそろ2年半経つ。
途中でメイン画面の最初から貼ってあるフィルムが日本の寒暖差に耐えきれずに剥がれたり、
ケースがすぐにダメになって裸で運用するようになったりもしたんだけど、使用感そのものを悪化させるような問題には遭遇せずに2年半も使い続けることができた。この時点で折りたたみスマホも四代目。当初の問題だった耐久性なんかはちょっとずつ改善してるのかもと感心した。
それからは綺麗に閉じるようになっただけの5、ちょっと薄くなっただけの6はわざわざ20万以上を払って乗り換えるほどの価値が感じられずにスルーしてたんだけど、
今年登場したGalaxy Z Fold7でついに大幅な薄型かと軽量化というアップデートが入った。25万からという値段もあって最初は迷ってたんだけど、今年の冬のボーナスが当初の想定よりもかなり多くもらえたので、自分へのクリスマスプレゼントとして年末に購入した。1ヶ月間休暇も挟んでメイン端末として使った上での感想をレビューしていきたい。すでに発売から4ヶ月以上経ってしまったので遅すぎな気もするけど世界最遅(かもしれない)Galaxy Z Fold7のレビューが気になる人はぜひ。
Galaxy Z Fold7のスペック
Galaxy Z Fold7の主要なスペックを現メイン機のZ Fold4と比較した表がこれ。
| 項目 | Galaxy Z Fold7 | Galaxy Z Fold4 |
| 発売時期 | 2025年8月 | 2022年9月 |
| SoC (CPU) | Snapdragon 8 Elite for Galaxy | Snapdragon 8+ Gen 1 |
| RAM | 12GB / 16GB | 12GB |
| 本体重量 | 約215g | 約263g |
| 閉じた厚さ | 約8.9mm | 約15.8mm |
| 開いた厚さ | 約4.2mm | 約6.3mm |
| メインカメラ (広角) | 約2億画素 | 約5,000万画素 |
| 望遠カメラ | 光学3倍 / 約1,000万画素 | 光学3倍 / 約1,000万画素 |
| カバーディスプレイ | 約6.5インチ (21:9) | 6.2インチ (23.1:9) |
| メインディスプレイ | 8.0インチ (QXGA+) | 7.6インチ (QXGA+) |
| バッテリー容量 | 4,400mAh | 4,400mAh |
| 充電速度 | 25W 有線 | 25W 有線 |
| 防水・防塵 | IPX8 / IP4X | IPX8 / IP4X |
- 折り畳みスマホ(折り畳み時6.5インチ、展開時8インチ)
- 高性能(Snapdragon8 Elite)
- 高画質カメラ(3眼)
- 折り畳みなのに軽量(215グラム)
- 無線充電、逆無線充電、25W急速充電
- おサイフケータイ
- 防水対応
- 新品25万円〜
Galaxy Z Fold7はAntutu181万点


Antutu1回目:181万点
Antutu2回目:181万点
Galaxy Z Fold7のAntutuベンチマークスコアの計測結果は181万点だった。先代から70万点もアップしててすごい。しかも薄くなったから冷却性能は良くない=瞬間的には高性能でもずっと負荷をかけ続けると熱で性能が低下する、かと思いきや1回目の測定終了後すぐにもう一度ベンチを回してみてもスコアが落ちない。なんならちょっと高いまである。すごい。
ただ他のSnapdragon 8 Eliteを搭載したスマホだと250万点ぐらいになる場合もあるらしいので、それと比べるとちょっと低い。薄型化とバッテリー持ちを優先したのかもしれない。
もっとも通常利用では60〜70万点ぐらいあれば差は感じないし、それ以上の性能は一部の重いゲーム(原神や鳴潮など)でしか感じない。個人的にはハイエンドスマホも省電力性にリソースを配分していい気がする。
Galaxy Z Fold7は215グラム/4400mAhバッテリー
Galaxy Z Fold7のバッテリーはFold4から据え置きで4400mAh。大幅に薄型化したのに据え置きはすごいけど、Fold4の時ですら1日使うのが精一杯だったので更に処理能力が上がってるのに据え置きは厳しい。と思いきや実はバッテリー持ちはかなり改善している。(後述)

しかも重量は215グラムしかない。Fold4から比べると50グラム近くも軽いっていうか、なんなら普通のハイエンドスマホと比べてもさほど変わらない。例えばiPhone 17 Proは6.3インチの通常版で206グラム、6.9インチのMaxで233グラムだからその中間、閉じた時の画面サイズが6.5インチなことを考えれば折り畳まない普通のスマホと比べても妥当なラインで驚異的。
本当に軽すぎてビビる。閉じた状態でも6.5インチで重さも軽いこともあって本当に普通のスマホとして使えるのがすごい。
Galaxy Z Fold7の不安になる程薄い外観

なんと言っても薄い。とにかく薄い。Galaxy Z Fold7の最大の特徴はその薄さ。閉じた状態でも6インチ台の一般的なスマホとほとんど変わらないぐらい薄い。

厚みは閉じた状態で8.9ミリ、展開時は4.2ミリでFold4の閉じた時15.8ミリ、展開時6.3ミリから比較すると驚異的。しかもヒンジ構造の改良で完全に閉じられるようになったのも良い。 Fold4の時は折り目保護の観点から完全には閉じないで隙間ができるようになっていた。それがFold5からは隙間なしで綺麗に閉じるように改良されて、今回の7にも引き継がれている。単に見た目が綺麗になるだけじゃなく、閉じた状態で操作する時に違和感が少なくなることや、隙間を通じてホコリが入ることが少なくなるなど実用面でもメリットは大きい。

Fold4の一番薄い部分と比較してもまだまだ薄いんだからすごい。

薄さを売りにしていたM4 iPad Proと比べてもこれ。

カメラユニットは当時の水準では大きかったはずのFold4と比べてもさらにデカく、分厚い。本体が薄くなったのもあって尚更そう感じる。

SIMフリー版を買ったのでキャリアのロゴもないとてもすっきりした背面。なんとおサイフケータイのロゴもない(機能自体はある)唯一白い線があるあたりにIMEI番号があるので一応隠してます。

底面はスピーカーとType-C端子とマイク。

上面にSIMスロットとスピーカー。スピーカー音質はFold4よりちょっと下がった気がする?なんか音が篭るような感覚がある。薄型化の影響なのかは不明だけどまあ比較しなければ普通に高音質だとは思う。

右側面には音量ボタンと指紋センサー兼電源ボタン。ただこの指紋認証がちょっと曲者。細すぎて上手く指をおけず結構失敗する。ここまで細いと側面ではなく画面内指紋認証が欲しいけど、そうなるとメイン画面用とカバー画面用の二つの指紋認証センサーが必要になってその分値段(と厚みも)がアップしてしまうのかもしれない。
顔認証も対応しててこちらは精度もスピードも良好。ただしiPhoneのそれとは違って赤外線センサーなどはなくインカメラだけの認証なので暗い場所だと使いにくい。一応顔認証中は画面輝度を上げてくれる設定もあるけど、本当に暗い場所では焼け石に水。基本は顔認証で必要に応じて指紋認証って感じの使い方になると思う。
閉じれば6.5インチの普通のスマホ

カバー画面は6.2インチから0.3インチ拡大して6.5インチに。注目すべきなのは従来の23:9から21:9と横幅が広くなって一般的なスマホに近づいたこと。従来のFoldはカバー画面はあくまで”サブ”でちょっと情報を確認したりするためのものという扱いだったのが、今回のZ Fold7はカバー画面でもブラウジングやSNSや動画視聴やSNSやメール用の短文の入力などスマホに求められることを一通り完結させられるような存在になった。特にQWERTY入力は快適になった。というか画面の小さいスマホだとQWERTY入力がかなりしんどいのがスマホの大型化の理由だし、日本以外でコンパクトなスマホが受けなかった理由だと一部では言われている。

カバー画面も6.5インチ120Hz有機ELで超綺麗。何も問題はなし。
開ければ8インチのタブレット
メイン画面は先代のFold4と比較すると0.4インチ大画面化してるけどアスペクト比が正方形に近くなっている。この影響でYoutubeの動画とかは実はフルスクリーン表示だとそんなに表示サイズが変わらなくて大画面を持て余してる感が正直ある。

逆に横方向に広くなったおかげでアプリを二つ並べてのマルチタスクは一気に実用性が高くなった。

Fold4の時にはインカメラが画面下に埋め込まれてたけどFold7は通常のパンチホールに。ただFold4の画面下カメラは明らかにその部分だけ解像度が荒くてよく見なくてもわかる程度にはその存在に気づく。そもそもこの画面端は縦持ちの時は通知欄だし、横持ちの時も端である以上はそれほど重要な情報は出てこない。なので正直関係ないと思う。インカメラの画質も向上してるし。

あと薄型化のためにSペンも非対応になった。ディスプレイから筆圧などを検知する箇所を削る事でこの薄さにできたらしい。これは賛否両論あるけど個人的にはこのサイズで何かを書いたりメモしたりするのは厳しいというか、iPadぐらいのサイズならともかく8インチならキーボードで文字を打つ方が快適だし、絵を描くにも中途半端なので薄型化のメリットが買ってると思う。
最後に折り目のシワがFold4と比べて目立たなくなっているのも大きな進化点。完全消滅ではないけど、よく目を凝らさないと気付かない程度には軽減している。
Galaxy Z Fold7のカメラ(VSGalaxy Z Fold4)

Galaxy Z Fold7はFold4以来久しぶりにカメラも刷新。なんと言ってもメインカメラが5000万画素から2億画素(!)に進化。最新のiPhoneでも4800万画素だし凄い!…と言いたいんだけどセンサーサイズ自体はFold4の1/1.55インチから1/1.3インチで4倍どころか2倍も大きくなってない。

なので通常時は従来通り1200万画素で撮影し、特殊な撮影モードでだけ2億画素で撮れるようになる。意味なくない?と言いたいけど高画素カメラの本命は画質の向上ではなくズーム性能の強化。8画素を1画素にまとめることでデジタルズームの性能を強化できる。らしい。
他にも1200万画素の超広角カメラと1000万画素の3倍望遠を搭載してるけど、この二つはFold4のものからハード的なアップデートは無い。
ということでここからGalaxy Z Fold7で撮影した写真を載せていく。噛ませ犬もとい対戦相手として旧メイン機のGalaxy Z Fold4でも同じような場所で撮影して比較する。
条件は両方とも意図的なピント合わせなどは無し。全部スマホに任せてシャッターを押すだけでAI補正は両機種とも有効。スマホの写真はオートでそこそこ綺麗に撮れてなんぼ、ちまちま設定をいじってまで良い写真を撮りたいなら一眼を買うべき。というのが自論。ちなみに順番は全部Fold4→Fold7の順。
昼間の写真


Fold7の方が色が抑えめ。手軽にSNSで映えそうなのはFold4だと思うけど落ち着きがあるのはFold7。まあ好みの問題。


同じ場所を超広角カメラで撮影。広角と傾向は同じ。好みの問題。




花を撮影。風景とは逆にFold7の方が着色が強い。


明暗差が激し目の構図。Fold4は暗い場所を無理に明るく写そうとしてノイズが多い。Fold7は流石のバランス。


同じ場所を超広角カメラで撮影。これもだいたい同じでFold4は明るくしすぎて高架の後ろの青空が白く飛んでしまっている。


逆光。どちらも充分綺麗だけどFold4は若干白っぽくなってる。Fold7はコントラストがしっかりしている。


ズームを変えても似た傾向。


都内某所のビルの全景。Fold4はやっぱり着色がえぐい。


超広角も同じ。
ズーム性能


ここからはズーム性能の比較。0.6倍。


広角カメラ(1倍)


2倍。変わらない。


3倍。気持ちFold7の方が解像感が高い気がするけどほぼ同じ。


5倍。少しだけFold7の方が細部のディテールがしっかりしてるように見えるけどやっぱりそんなに変わらない。ちなみにどっちも綺麗に写せるのはここが限界。ここから先はネタ。


10倍。一気にガビガビになってきた。でもFold7はまだある程度解像感がある。


20倍。もうどっちも無理。どんぐりの背比べだけどFold7の方はまだいくらか細部のディテールが残っている。


限界の30倍ズーム。どちらも記録以外では到底使い物にはならない。
料理


ラーメン。どちらも美味しそう。


フォー。どちらも美味しそう。
夜景




夜景。ここに来て初めて明確な差が出た。明らかにFold7の方が白飛びもノイズも少ない。というか昼間の明暗差激し目の写真でもその傾向があったけど、Fold4は暗い場所を無理やり明るくしようとしてノイズが増えてしまっている。




これも同じ。Fold7は無理に明るく映そうとしないのでノイズも白飛びも少ない。センサーサイズ自体が大きいのもプラスに作用してるかも。




やっぱりFold7の方が夜景は明確に上。
カメラ性能総評

Galaxy Z Fold7のカメラは標準、広角、望遠ともに明るさも色合いも安定していて、何も考えずに撮ってそれなりの写真を出力してくれる、スマホカメラとして実に模範的なカメラだった。一方でGalaxy Z Fold4と比べた場合の明確な進化は若干(本当にほんのちょっと)のズーム性能向上と、夜景など明暗差が激しいシーンでのバランスぐらい。あとは色合いの方向性がちょっと違う程度。

確かに全体的に微妙にGalaxy Z Fold4を上回っているとは思うけど比べないとわからない程度、自分も含めてGalaxy Z Fold4ユーザーがFold7に乗り換えてもカメラ画質が進化していると感じることはほぼないと思う。Fold4の時点でスマホカメラとして必要十分の水準。
良かったこと、気になったこと。
薄くて軽くて持ちやすい
とにかく折り畳みスマホの常識を覆すほど薄い。閉じた状態でも普通のスマホと同程度の厚み、50gもダイエットして6インチ台の普通のスマホと同程度の軽さ。おかげでポケットの中で放つ存在感がだいぶ低下したし、閉じた状態で片手で持っていても全然重くない。些細なことのように思うかもしれないけど、スマホは一日に数えきれない回数ポケットから取り出すからこの取り回しの良さはボディブローのように効いてくる。良い意味で「特別なもの」感が低下して通常のスマホのように扱えるのがすごい。
相変わらずコンテンツ消費には最強
Galaxy Z Fold7の最大の特徴は折りたたみによって小型タブレット級の大画面をポッケに入れて持ち運べること。iPhoneのMaxシリーズでも6.9インチなのにGalaxy Z Fold4は8インチもある。おかげで動画鑑賞は実に捗る。Z Fold4を買ってからは動画鑑賞にiPadを使うことがかなり減ってしまった。タブレットは正直必要なくない?ってぐらい快適なのでYouTubeもアマプラも実に捗る。

Z Fold7に限らずFold型折りたたみスマホって閉じた状態でも普通のスマホとして使えるようにする性質上8インチタブレットと比べると正方形に近い感じになる。なのでYoutubeなどを全画面表示すると結構余白が大きいけど、折りたたみスマホの真価は全画面表示しての視聴ではない。
YouTubeだと10〜20分ぐらいの動画を倍速で続けてみていくことが多いのでいちいち全画面表示にするのが面倒臭い。でも普通のスマホだと流石に小窓状態の表示だと小さすぎ。

それに対して折りたたみスマホなら全画面表示にしなくても普通のスマホの全画面表示並のサイズだから快適。わざわざ全画面にせずひたすら流し見できる。

電子書籍なんかも見開き表示でも充分に大画面。コンテンツを貪るのが実に捗る。
One UIが使いやすい
Galaxyが良く他のAndroidスマホより良い点として挙げられるOne UIだけど本当に使いやすい。

例えば通常のAndroidだとiPhoneのダメなところをパクってしまったことで通知とコントロールセンターが分離されてしまったんだけど、これも設定すれば従来のAndroidと同じように統合できる。
純正のキーボードも閉じている状態では普通のスマホと同じフリック入力、開いてる大画面ではQWERTY入力にするなど融通がきくのがとても便利。(なお日本語入力の精度は低いという弱点あり)

大画面を活かした画面分割もサイドパネルやタスクバーからドラッグアンドドロップでできるし、なんならよく使う組み合わせは登録しておくこともできる。
この辺りは流石に折り畳みスマホを初期の頃から作り続けているだけのことはある。
何よりも素晴らしいのが純正のカスタマイズアプリのGoodLock。これを使うことで痒いところに手が届く様々なカスタマイズが可能。
バッテリー持ちが超改善
実はこれが地味に乗り換えて良かったなと感じるポイントなんだけど、バッテリー持ちが信じられないほど改善してる。Z Fold4では画面リフレッシュレートを60Hzに落としてギリギリ1日だったバッテリー持ちが、ZFold7では120Hzでも1.5日、60Hzに抑えれば2日も射程に入るレベル。しかもこれを同じバッテリー容量で達成しているのがすごいし、そもそも大幅に薄型化してるのにバッテリー容量を維持できてるのがすごい。
充電速度は25Wで中華スマホと比べると遅いけど、バッテリー容量が4400mAhと小さめなので25Wでも十分な速度で充電できる。
付加価値も多数
Galaxy Z Fold7は高いだけあってほとんどの付加価値にも対応している。
無線充電に対応してるのはもちろんGalaxy Z Fold7から他の無線充電対応製品に給電する逆無線充電も対応している。しかも折りたたみスマホながら防水防塵にも対応してるし、おサイフケータイもあるし、eSIMを使えばデュアルSIMも対応。

複数のアカウントを一台のスマホで同時に使えるデュアルアプリもある。

ゲーム中に通知を制限したりパフォーマンスを最適化するゲームモードもあるし、
外部ディスプレイに接続するとデスクトップパソコン風に使うことができるDeXモードもあるんだけど、普通に考えてパソコンでいい。面白いけど実用性はない。ただスマホ一台で本当に全てができる未来には憧れる。
AIはまだ何とも言えない。
最近はスマホに限らず何でもAIAIで、もちろんGalaxy Z Fold7にもAIを用いた色々な機能が実装されてるけど正直使わない。できる事は主に
- 写真の加工
- 電話の翻訳
- 囲って検索、翻訳
- ボイスレコーダーの文字起こしと要約
だけどほとんどは生成AIが出てくるより前から見たことある機能だし、正直使う機会もほぼない。唯一囲って検索は出典のわからないイラストを調べたり外国語の文章を読むときに使うけどその程度。個人的にはChatGPTやGeminiみたいなのがスマホに内蔵されてメールやSNSの返信とか確認を自動でやってくれたり、位置情報とかをベースに決済アプリを自動で起動してくれたりしたら良いなとか思ってる。
二つ折り型折り畳みスマホの完成形、故に感じる限界
Galaxy Z Fold7はFold4から3年分以上の進化を感じる素晴らしい機種だった。

閉じた状態でも通常スマホ並みの快適性に、

開けば8インチの大画面、

重量級ゲームもできる高い処理能力、薄さと大画面からは想像できない程のバッテリー持ちに、折り畳みスマホを黎明期から作り続けたメーカーだからこその使いやすいUI。
3年分の劇的な進化を感じるというか、通常のハイエンドスマホからはもはや失われて久しい、新機種は前のものより大幅に、確実に、分かりやすく良いものになっている感覚が折り畳みスマホからはまだ感じられるのが良かった。でも大幅に進化したからこそ二つ折り型折り畳みスマホの限界も感じてしまった。
二つ折りでは閉じた状態で通常のスマホとしての使い勝手を維持しようとするとどう考えても画面サイズは8インチ前後が限界なんだ。
8インチは確かに動画視聴や読書は快適になるけど、正直それは普通のスマホでも(多少迫力は欠くけど)できること。10インチ以上のタブレットやPCのようにOffice系ソフトで資料を作ったり、絵を描いたり、何かを作り出したりするような明確にただのスマホ以上のものとして使うことはできない。

しかも8インチとは言ってもアスペクト比が正方形に近くなる関係上、例えば動画を全画面で表示すると余白が大きいし、Xなども通常のスマホと同じUIなので大画面を完全に持て余してしまっている。ゲームも横方向の画面が足りなすぎてメイン画面だとむしろ普通のスマホより遊びにくい。
初代Pixel Foldのように横長にしたり、逆に先代までのGalaxy Foldのように縦に長くすることで解決できなくはないけど、そうすると閉じた状態で使うカバー画面が横に広すぎて情報量が少なくなる、もしくは縦に長すぎて文字を打ちづらくなるという問題にぶつかってしまう。
結局現状の二つ折りスマホではどう頑張ってもオタクのおもちゃから抜け出せないと思う。例えるならiPhone以前の、まだガラケーが主流だったころのスマホみたいなもの。

逆に未来を感じるのが三つ折り型。これなら閉じた状態では普通のスマホの快適性を維持しながら、最大まで広げれば10インチ前後、コンテンツの消費だけでなく生産にも使える、本当の意味でのスマホとタブレットの2in1。
しかも三つ折り型はその形状のおかげで通常のスマホとしての使いやすさを維持しつつ、二つ折りよりも展開時の画面が横長になる。これなら動画の余白も減るし表示できる情報量も増える。二つ折りより画面自体が大きくなる上にどんな用途でも持て余しにくい。

最近はSamsungも三つ折り型の折り畳みスマホのGalaxy Z TriFoldを発売してXでもそこそこ話題になってた。自分は二つ折りは先述の通り、iPhone以前のスマホのような黎明期の過渡的なジャンルで、本命は三つ折りになってからだと思っている。
と言った感じでちょっと厳しいことも言ってしまったけど、見た目、性能、カメラ、画面、UIの使いやすさなどなど、二つ折り型の折りたたみスマホの完成形に近いことは間違いないし、普通のスマホと同じ感覚で使える折り畳みスマホというのも貴重。このGalaxy Z Fold7のような、黎明期の過渡的な技術を用いた新ジャンルからしか得られない栄養素は確実にあるのでこれからも大事に使っていきたい。




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