Kindleを買っていた。
kndleをはじめとする電子書籍リーダーは読書に特化した端末で、スマホやタブレットより読書に最適なつくりになっている。
というわけで買ってみたんだけど、使ってみるとカタログスペックやネット情報だけでは気付かなかった問題点が多数。
結局1か月も経たないうちにiPadProを買ってからはもう完全にお役御免となってしまった。
今回はKindleをスマホやタブレットと比べた時の違いを説明してみたい。
購入のきっかけ
Kindleはめっちゃ安かった。
今回購入したベーシックなKindleは8980円。1万円しないんだからちょっと試してみたいと思ったんだ。購入前に電子書籍のメリットをネットで調査したところ、
- バッテリー持ちが良い
- バックライトじゃなくフロントライトなので目に優しい
- 読書以外の余計なアプリがないので読書に集中できる
こんなメリットがあると紹介されていた。
タブレットやスマホでは読書以外のアプリも入っているから、ついついほかのアプリも気になって読書に集中できないことがある。
じっくりと読書をできる端末があればいいと思って購入してみた。
外観
前面、画面はスリープ状態でも広告が表示される。広告を表示することで本体を安く売ることができている。
背面、Amazonロゴだけでとてもシンプル。プラスチッキーで安っぽいけど、実際安いから仕方ない。
本体下側面は充電用のMicro-USBと電源ボタン
スペックについて
画面サイズは6インチとスマホより小さく見えるが、実際にはスマホよりも横方向に広く、電子書籍を画面いっぱいに表示できる。読書専用と割り切ったことでスマホとほぼ変わらないサイズで、スマホ以上の大画面を実現している。
Kindleの良さは軽さで、この6インチモデルは174グラムしかない。左のスマホ(MiNote10)は208グラムだから30グラムの違いがある。それでいて表示サイズはスマホより大きいからさすがは専用端末といったところ。
気付いた問題点
画面のわりに軽いのは良かったんだけど、正直良かったのはそれだけでここからはひたすらネガティブな話が続いてしまう。
問題1 動作がモッサリ
Kindleに限らず電子書籍リーダーはE-inkディスプレイを搭載している。これは液晶と違って画面が切り替わるときだけ動作するもので、消費電力が小さくバックライト不要で目に優しいというメリットがある反面、反応速度が遅いという問題もある。
スリープを解除するとき、ページをめくるとき、ホーム画面で本を探すとき、あらゆる動作が指の動きにワンテンポ遅れる感じがあり、スマホに慣れているとかなりストレスを感じるものがあった。特にページをめくる操作は本を読む場合頻繁に行う操作なので、それがモッサリしているとページを進めるごとに少しづつストレスが蓄積されてしまう。
問題2 言われてるほど目に優しくない
電子書籍リーダーはスマホと同じバックライトではなくフロントライトを搭載している。画面を覗くと目に直接光が当たるバックライトと違い、フロントライトは画面端のライトで間接的に明るくするので暗い場所でも目に優しいというのが売りになっている。
けれど個人的にはあまりバックライトより目に優しいとは感じなかった。そもそも光であることは変わらないので、方向が変わったところでまぶしいのは変わらない。目のためにも暗い場所で読書は控えよう。
Kindleしばら
く使ってみたけど自分の生活にはあまり合ってない。
ディスプレイじゃなく電子インクだから目に優しいらしいけど、正直あまり変わらないしそれよりも電子インクの特性上の動作のモッサリ感が目立つ。 pic.twitter.com/o1RRDodJdJ— shan (@sharu2000) 2020年7月22日
問題3 解像度が低い
Kindleの解像度は600×800で、フルHD以上が主流のスマホと比べると非常に低い。文字中心の本であれば大した問題じゃないけど、漫画やイラスト中心の本だと全く解像度が足りていない。
左がKindle、右がiPadPro。
11インチiPadProの解像度はフルHDを遥かに上回る2388×1668。Kindleだと潰れている文字もiPadProだとちゃんと判別できるぐらいくっきりで、背景やキャラの表示も一目でわかるぐらいの差がある。
より高解像度のディスプレイを搭載した上位モデルもあるんだけど、ベースモデルよりかなり高くなる。
解像度が低いから文字中心の本はともかくマンガはかなりキツイ。
高解像度の上位モデルもあるけどそれだと8インチのandroidタブと大差ない値段になってしまう。
左がKindleで右がiPadpro pic.twitter.com/sTF615k1Tz— shan (@sharu2000) 2020年7月22日
問題4 Kindleアプリしか使えない
KindleはAmazonのサービスからしか本を買えないようになっている。本体が安い分はサービスで利益を確保する戦術になっている。ちなみにこれはおなじAmazonが販売するFireHDタブレットも同じ。
つまりKindleで読めるのはAmazon Kindleで購入した本だけで、GooglePlayBooksやApple Booksは使うことができない。Kindleしか使わない人はともかく、ほかのアプリも使っている人にとって(特にPlayBooksは定期的に無料でバラまくので重宝してる)これは辛い。
問題5 実はそんな安くない
最初にKindleは安いといったけどそれは当時よく調べもせず衝動買いしてしまったからに過ぎなかった。
例えば電子書籍を読むうえで丁度良いとされる8インチタブレットは、
HUAWEI MediaPad M5 lite 8 タブレット 8.0インチ Wi-Fiモデル RAM3GB/ROM32GB 5100mAh 【日本正規代理店品】
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以前僕も10インチを使っていたHUAWEIのMediapadm5Liteの8インチ版は25000円
これはKindleよりはだいぶ高いけど、
HUAWEI MatePad T8 8.0インチ Wi-Fiモデル RAM2GB/ROM16GB ディープシーブルー 【日本正規代理店品】
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同じHUAWEIの新型、MatepadT8は15000円からで購入できてしまう。
Kindleの中間モデルKindlePaperwhiteは13980円だからほぼ同じ値段になるのだ。
Lenovo Tab E8 WiFiモデル (MediaTek MT8163B/8.0型液晶/2GBメモリー/ストレージ16GB/スレートブラック)ZA3W0042JP
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レノボの8インチタブレットも14260円で、8インチのエントリーモデルであれば有名メーカーのタブレットでも15000円前後で購入できる。
極めつけに、
【Newモデル】Fire HD 8 タブレット ブラック (8インチHDディスプレイ) 32GB
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Amazonが出しているFireタブレットは8インチで9980円ともうKindleより1000円高いだけで、
Fire 7 タブレット (7インチディスプレイ) 16GB
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7インチに至っては5980円とKindleよりも安い。7インチは解像度が1024×600でHDより低いけど、それでもKindleよりは縦も横も高解像度。同じメーカーから安くて高性能でできることもはるかに多い製品が出ているのだから、今Kindleの購入を検討している人はKindleではなくFireタブレットの7、8インチを買うべき。
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結論 KindleではなくFireタブレットを買うべき
間違いなくこれ。電子書籍リーダーよりタブレットの方ができることは遥かに多いうえ、電子書籍リーダーのメリットも多くの人は気付かないor気にしない程度のモノでしかない。電子書籍リーダーの購入を検討している人はもっと安く購入できるFireタブレットを買った方が間違いなく満足できる。
我が家でもiPadProを買ってからはほぼ使っていないので、近いうちに手放す予定。
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