画像生成AIを試してみた Part3 【Diffusion Bee】

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AIでのイラスト生成を始めてからもう4ヶ月ぐらい。更なるカスタムモデルの変更やプロンプトの改良により前回のPart2から更に成長できたので、ここでまたAI絵がらみの記事を書きたい。Stable Diffusion系のAIを使ってみたい人の参考になれば嬉しい。

とりあえず環境を導入して絵の生成までできたPart1はこちら

カスタムモデルの導入やプロンプトの勉強など本格的にクオリティの向上に取り組み始めたPart2はこちら。

カスタムモデルをまた変更

前回(Part2)でモデルをデフォルトからWaifu Diffusionに変更したんだけど、二次元美少女絵を得意とするカスタムモデルは他にも存在する。むしろ単純なクオリティなら後発な分Waifu Diffusion以上のものも多い。

今回はEimisAnimeDiffusionというカスタムモデルを新しく導入してみた。

ポジティブプロンプトがこれ、

A Very beautiful anime girl, kawaii, cute, draw the whole body, fantasy, cyberpunk, beautiful face, beautiful darkblue hair, beautiful eyes, beautiful lighting, highly detailed, sharp focus, pixiv artstation

ネガティブプロンプトがこれ

ugly, duplicate, morbid, mutilated, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, signature, watermark, username, doll, photo, grayscale, series, logo, missing arms, longbody, bad fingers

この呪文で、デフォルト、Waifu Diffusion、EimisAnimeDiffusion、EimisAnimeDiffusionの3種類のモデルで生成した絵がこちら。

デフォルト

Waifu Diffusion

EimisAnimeDiffusion

前衛芸術のようなデフォルト(ある意味アート性は高い)からWaifu Diffusionで量産型美少女絵ぐらいまで進化し、EimisAnimeDiffusionではWaifu Diffusionから更に質感や雰囲気の良い絵にレベルアップした。

カスタムモデルだけでここまでクオリティが変わるので、もっと良い選択肢を探してみたい。

プロンプト(呪文)

カスタムモデルと並んで重要なのがプロンプト。さっきのプロンプトをもう一度。

A Very beautiful anime girl, kawaii, cute, draw the whole body, fantasy, cyberpunk, beautiful face, beautiful darkblue hair, beautiful eyes, beautiful lighting, highly detailed, sharp focus, pixiv artstation

最初にA Very beautiful anime girl。”A”と単数形をつけて複数人出力されてしまうことを防止し、Anime Girlでアニメ風の絵にしてもらう。そこからkawaiiとかcuteとかキャラの大まかな性格や傾向を入力し、Draw the whole bodyでなるべく全身を描画するようにしてもらう。あとプロンプトだけでは限界もあるので、解像度をデフォルトの512×512から768×512と縦長にし、全身が無理なく描けるように呪文以外も調整する。

バストアップで描きたい場合は代わりにbreast enhancement(バストアップの英語訳)と入力し、解像度はデフォルトの512×512のように正方形にすると上手く行きやすい。

fantasyとcyberpunkは世界観。どんな世界観の絵を描きたいかを入れている。背景もこれを意識して描かれるし、キャラの衣装やアクセサリとかにも少しその雰囲気が混じる。

beautiful face〜から顔、髪の色やヘアスタイル、目の色、を指定する。今回は色以外には特に凝った指定は無い。服装を指定するときは大体この辺で入れてる

beautiful lighting, highly detailed, sharp focus, pixiv artstation、この辺りはとりあえず雑にクオリティを上げるためのおまじない的な要素が強い。Waifu Diffusionを使っていたときはこれに(((masterpiece)))など他にもおまじないを加えていたんだけど、EimisAnimeDiffusionにしてからはあまりおまじないをつけなくてもレベルの高い合格点がオールウェイズ出されるようになったので、最小限に抑えてその分細かなシチュエーションの指定に使える分量を増やすようにしてる。

というかEimisAnimeDiffusionだと単にA Very beautiful anime girl, でネガティブプロンプト一切未入力の状態ですらこのクオリティの絵がそこそこの頻度で出せる。もちろんクオリティは不安定だけどすごい。

次にネガティブプロンプト。こっちは基本的に出てほしく無いものを打ち消すものになる。

ugly, duplicate, morbid, mutilated, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, normal quality, signature, watermark, username, doll, photo, grayscale, series, logo, missing arms, longbody, bad fingers

ugly,lowers,bad qualityのように低クオリティを排除し、bad fingers, missing armsのように特にクシャクシャになったり崩れたりしがちな腕や指は念入りにネガティブプロンプトで打ち消す。モノクロが出力されたりしないようにgrayscale。とにかく嫌なものが出力されないように打ち消していく。それでも手や指のクオリティはあまり安定しないので、そもそも全身絵を描かない。上手く指は隠すなどの工夫は必要なのかもしれない。

最後にここまでのプロンプトの改良は、これらのサイトの内容を大いにパクリもとい参考にし、自己解釈も交えて行なってきた。先人たちの築き上げてきたものに感謝。

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最後に

EimisAnimeDiffusionの導入とプロンプトの勉強で、正直一人だけしかキャラが出てこない絵については基本的に思い通りのものを出力できることがほとんどになった。でも二人以上出てくる絵や、単なる立ち絵ではなく何かの動作や物語性のある絵はまだ自分の能力ではAIでは創造できない。今後のAIの更なる進化に期待しつつ、引き続き遊んでみたい。

また何か進化すれば続編も書きます。

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