ROG Zephyrus G14長期使用レビュー ゲームができるモバイルノートはロマンの塊(欠点4つ)

ガジェット

 今年の8月に購入して以来、メインマシンとして使用し続けているASUSのゲーミングノートPCROG Zephyrus G14。以前の記事でも少し取り上げたんだけど、

4ヶ月間使い続けての感想をしっかりと記事にしていきたいと思う。

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Zephyrus G14の特長

 Zephyrus G14の特長は

  1. 作業効率の良いWQHD解像度のディスプレイ
  2. ノートパソコンで最強クラスのCPU性能
  3. RTX2060Max-Qによる高いグラフィック性能
  4. 最大9時間のバッテリー
  5. 14インチで1.65キロの十分持ち運ぶことが可能なサイズと重さ

 2020年現在のノートパソコンとして最強クラスのスペックで、並のデスクトップPCを上回るほど。その分値段も22万円と高かったけど、それでも同等性能のノートパソコンと比べれば安かった。

購入までの経緯

 今回パソコンを買い換えるにあたって新しいパソコンに求めた条件は、

  1. 重量は2kg以下
  2. WQHD以上の高い解像度
  3. Core i7以上のCPU
  4. GTX1650以上のGPU
  5. 16GB以上のメモリ
  6. 予算は20万~30万

 細かい条件をいくつも並べているけど、一言でまとめれば「モバイルできるゲーミングノートPC」といったところ。そんな今回のパソコン選びを難航させた原因は

  • 1と2をクリアしたパソコン
  • 3,4,5をクリアしたパソコン

 この2つは簡単に見つかるんだけど、全部満たしたパソコンは非常に少ないということ。というかそんなパソコンは需要が少ない。

 そもそもゲーミングPCでWQHDあるいは4Kが少ない。なぜなら現在のノートパソコンに積めるCPUとGPUの性能では、最新の3Dをガンガン使ったゲームをWQHD以上の解像度で安定して動かすのは難しいからゲームでは高解像度のディスプレイはほとんど意味がなくなってしまう。それよりは解像度はフルHDに留めて、液晶のリフレッシュレートを120HZとか240HZとかにしてヌルヌル動作のほうが大多数のゲーマーからしてみればありがたい話。

 しかし、ゲームではなく普段の用途、例えばネットサーフィンとかブログの執筆だと、高解像度のディスプレイのほうが一つの画面に多くの情報を表示することができるので作業性が圧倒的に良くなるので今回はWQHD以上の高解像度を重視した。

 もう一つネックだったのが1つ目の条件の2kg以下の重量。性能の良いCPUやGPUは消費電力も発熱も大きいので大容量バッテリーや大掛かりな冷却機構が必要になり、どうしても本体が重くなってしまう。一般的なゲーミングノートPCは軒並み重量が2kgを超えているし、17インチクラスとなると3kg超えの機種も存在する。

 それでもWindowsノートパソコンは世界中の色々なメーカーが製造しているので、いくつかは僕の求めた条件をクリアしたパソコンも存在する。その中でも一番だったのがZephyrus G14だったというわけ。

 Zephyrus G14と他の候補を比較した記事がこちら。

Zephyrus G14のスペック

 Zephyrus G14にはディスプレイ解像度やCPU・GPUなど仕様が異なるいくつかのモデルが存在している。今回買ったのはGA401IV-R9R2060Q W/Gというモデルで、天板でLEDを光らせる「Anime-matrix」が無いこと以外最上位モデルと同じ性能のモデル。

 GA401IV-R9R2060Q W/Gのスペックはこんな感じ。

画面サイズ14インチ
画面解像度2560×1440
CPURyzen9 4900HS
GPURTX2060 Max-Q
メモリ16GB
ストレージSSD 1TB
重量1.65kg
駆動時間9.4時間
USB-A2
USB-C2
HDMI出力1

Ryzen9-4900HSの高い処理能力

 Zephyrus G14のCPUはAMDのノートパソコン向けとしては最上位のRyzen9-4900HSを搭載している。その性能は2020年現在のノートパソコンとしては最強クラス。

BTOパソコンミニ館より引用→https://btopc-minikan.com/note-cpu-hikaku.html

RTX2060Max-Qでゲームにも対応

 Zephyrus G14はGPUにRTX2060Max-Qを採用していてゲームや映像処理にも強い。

 RTX2060Max-QはRTX2060の省電力版で、ノートパソコンに積めるGPUとしては非常に高性能。

BTOパソコンミニ館より引用→https://btopc-minikan.com/note-gpu-hikaku.html

14インチWQHDディスプレイで外出先でも高い作業性を実現

 Zephyrus G14のディスプレイはフルHD/120HZのモデルとWQHD/60HZのモデルの2種類が存在するけど、僕が買ったのはもちろんWQHDのモデル。WQHDの解像度は2560×1440。フルHDが1920×1080だからフルHDと比べて縦横33%ずつ画面を広く使うことができる。

 フルHDとWQHDの情報量の違いを比較したのがこちら。画面の左半分はフルHDだと3項目なのに対して、WQHDなら5項目目の半分まで表示できる。右半分のように上下2分割するともっと違いが大きく、WQHDは3項目目の半分辺りまで表示できるのに対して、フルHDだと一番上の項目すら満足に表示できていない。

 ノートパソコンは外に持ち出して使うことも多いので、外部ディスプレイが使えないことも少なくない。そうなるとノートパソコン本体のディスプレイだけで作業する必要があるのでノートパソコン本体のディスプレイ解像度は意外と重要なのだ。

 WQHDのディスプレイなら画面を左右2分割しても全く窮屈さを感じないし、上下2分割でも資料を表示するぐらいであれば十分実用的に使うことができる。

Zephyrus G14の駆動時間は最大で8時間ぐらい

 Zephyrus G14のバッテリー駆動時間は公称で9時間45分だけど、実際には輝度を約半分にしてネットサーフィンをするようなライトな使い方で8時間ぐらい。解像度が高いこともあって輝度を最大にするともっとバッテリーが減るし、ゲームでも始めたら3時間ぐらいしか持たない。

 今回買ったのはWQHDのモデルだけど、液晶がフルHDのモデルならもう少しバッテリーが長持ちするのかもしれない。

Zephyrus G14の外観

 Zephyrus G14の本体カラーは白と黒の2種類。今回買ったのは白のモデル。白は一般的なビジネスPCならともかくゲーミングPCでは結構珍しい色。比較的おとなしいデザインも手伝って良い意味であまりゲーミングPCに見えない。

 ディスプレイ側には両端に少し出っ張りがある。

 この出っ張りはディスプレイを開けたときに本体の底面を少し持ち上げてくれる。

 キーボードに傾斜がついて打ちやすくなる上に、本体底面と地面の間に隙間ができて冷却効率を上昇させることができる。

 ゲーミングPCでありがちな攻撃的な外見でないのが好印象。最新ゲームを動かせる性能を持ちながらも、人に見せても恥ずかしくないデザインは軽さも相まってゲーミングPCにしては気軽に外に持ち出すことができる。

 キーボードにはバックライトが搭載。でもバックライトが役立つ場面ってあまり思いつかない。強いて言えば暗い部屋で使うときにキーボードの位置がわかりやすくなるぐらい。普段はバッテリーの消耗を少しでも抑えるためにバックライトはオフにしてる。

Zephyrus G14の高い拡張性

 高性能とコンパクトさを両立したノートパソコンで妥協されてしまうものが拡張性で、最近はType-C端子しかないノートパソコンもモバイルノートを中心に少なくない。そんな中でZephyrus G14は拡張性もサイズの割には頑張っている。

 左側にはHDMI端子とType-C端子、イヤホンジャックとDC電源。このType-CはUSBPDに対応しているので、65W以上の出力があるPD充電器があればここからも充電できる。本体付属の充電器はかなり大きいので外出時は便利。

 右側にはデータ転送専用のType-C端子とフルサイズUSBが2つ。左側と合わせてフルサイズUSBとType-Cが2つ、HDMI端子とイヤホンジャックが1つあるので拡張性も十分。

 ただフルサイズUSBには少し不満がある。詳しくは後述。

【欠点1】ファンの音がうるさい

 14インチのサイズでデスクトップ級のパフォーマンスを発揮するためには仕方ないけどやっぱりファンの音がうるさい。特に最新の3Dゲームを動かしているときにはスピーカーで最大値の6割ぐらいの音でBGMを流していてもファンの音が無視できないぐらいで、イヤホンで音楽をかければなんとか許せる感じだった。

 音がうるさいのは高性能ノートパソコンでは仕方ないことだし、Zephyrus G14でも他の人のレビューを見てファンがうるさいことは覚悟して買ったので諦めることにしている。

【欠点2】フロントカメラが無い

Webカメラはなし

 実はZephyrus G14はWebカメラが無い。最近話題のテレワークでZephyrus G14を使う場合は外付けのWebカメラを使う必要がある。

 パソコンでビデオ通話をする可能性がある人は要注意。外付けのWebカメラを購入するか、諦めて他のパソコンを探すべき。

【欠点3】USB-Aの位置が良くない

 Zephyrus G14には本体右側にフルサイズUSBが2つ搭載されているんだけど、これの位置が若干不満。少し手前にありすぎて有線のマウスを接続するとケーブルが邪魔になってしまう。

 吸気口がある辺りの位置にUSB端子があれば理想だったけど、それは設計の都合上難しかったのかも。

【欠点4】指紋認証の精度が悪い

 Zephyrus G14には電源ボタンに指紋認証センサーが搭載されているため、パスワードを入力する手間が省ける・・・はずなんだけどこの指紋認証センサーの反応が運試しゲームぐらいの精度しかない。あまりにも認識してくれないので、指紋を登録し直したりもしてみたけれど改善されなかった。指紋認証はとりあえずついているだけのものとして考えたほうが良い。

まとめ

 Zephyrus G14は誰にでもおすすめできるパソコンじゃないと思う。高性能が欲しい人はデスクトップであれば同等性能のパソコンが10万円台前半で手に入るし、軽さやコンパクトさを求めている人なら13インチで1kgを切るノートパソコンがこれまた10万円台前半で購入できる。多くの人は高性能デスクトップPCと持ち運び用のモバイルノートPCの2台体制の方が良いと思う。

 でも高性能ノートパソコン1台体制も、自宅でも外でも同じ環境で作業できることやファイルの管理が楽などのメリットが存在する。気軽に持ち出せてゲームもできる性能を備えたロマンあるノートPCに魅力を感じる人は、すごく高いけど思い切って手を出しても後悔はしない素晴らしい製品だと思う。

コメント

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